【タイ・梱包資材】全ての安全基準を満たすKWEタイランドの自社生産 梱包資材
28/10/2024
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サムライアジア編集部

大手国際総合物流企業「近鉄エクスプレス」のタイ法人、KWE-KINTETSU WORLD EXPRESS THAILAND CO., LTD.(KWEタイランド)は、日系ならではのきめ細やかなサービスで物流に関するトータルソリューションを提供している。

今回は、実際の物流には欠かすことのできない輸送用梱包資材の製造事業についてMr.ナッタポン ティヤンターム(デパートメントマネージャー)、Mr.ワーニット サーリヤー(アシスタントマネージャー)、の二人に話を伺った。

アシスタントマネージャーのMr.ワーニット サーリヤー(右)と、デパートメントマネージャーのMr.ナッタポン ティヤンターム(左)


安全基準を満たし、顧客の要望に応えるカスタマイズ可能な梱包資材づくりとは?

KWEタイの梱包事業は2011年に経営統合したタイ現地物流会社TKKロジスティクスが、自社で使用する海上輸送用梱包資材の製造を行っていたことに始まる。当初は社内向けの使用だったが徐々に顧客からの引き合いが増え、現在では顧客向けのパレット製造事業となった。

本事業では木製パレット、輸送用木箱を中心にナワナコンとプラチンブリの2箇所の自社倉庫敷地内に梱包資材製造工場を保有している。素材となる木材は出荷方法や輸送製品の特性に合わせ、特徴の違う木材を複数の国々より取り寄せている。

■パイン材
ニュージーランド産
ブラジル・チリ産
カナダ産
リトアニア産

■ゴムの木(ラバーウッド材)
タイ南部地域 ナコンシータマラート県産・タラン県産
タイ東部地域 チャンタブリー県産・ラヨーン県産

■LVL材(単板積層材) 中国産

薄い単材を何層にも接着し板材にした木材加工品で大変強度が高く、IPPC(国際基準) No.15に予め対応しているため燻蒸工程を省くことが可能。

これらの素材となる木材は中国、EU・米国等80カ国以上の主要国で対応が求められているIPPC(国際基準) No.15に対応するため燻蒸処理を行っている。これにより梱包資材が原因となる輸送トラブルを回避しスムーズにトラブルのない出荷が可能となる。

生産面では現在、約40名体制で運営している。事業開始当初から作業改善を続け、今では月当たり約15,000パレットの生産が可能だ。この豊富な生産力を駆使し電子・電機、農業用具、自動車に限らず多種多様な顧客からの要望に応えることができる。
また、顧客への徹底したヒアリングと梱包製品の採寸を行い、必要強度を考慮した構造・デザインの提案を行う。また梱包製品の大きさ・仕様等の情報のみでのおまかせ製作も可能だ。

新設計のパレットをカセサート大学内のタイ科学技術研究所(TISTR)で行われるJISに基づく品質試験をクリアすることで信頼性も確保している。さらに同社はISO9000:2008を取得しておりISO基準と日本基準での徹底した品質管理で搬送に数ヶ月を要する場合でも目的地まで、安心して商品を輸送することができるだろう。

現在では、梱包資材の提供に加えて、設備輸送も自社で行える体制となった。設備輸送を専属で担当している日本人がおり、お客様の大切な設備を搬出から行い、上記の梱包資材を使って梱包、その後、搬入先での据え付けまで日本人の管理の元、自社スタッフにてサービスを提供している。


自社の強みを活かし高品質な梱包資材の開発生産をタイで進める

KWEタイランドは2017年12月に、カンボジアの国境に近いタイ東部プラチンブリの工業団地内にて第2倉庫の稼働を開始した。当該倉庫はカンボジアとの物流拠点として利用でき、コンテナデポ、梱包工場、集配センター、倉庫機能を持った総合物流センターとなっている。(倉庫に関しては現在、3,000㎡程空きスペースがあり、即時利用可能)梱包工場では、自動車や医療機器・薬品等の製品の梱包に対応した高品質なパレットの開発・生産をおこなっている。
KWE タイランドは、独自の強みを活かし顧客の要望に沿った梱包資材を今後も提供し続ける。

タイで梱包資材でお困りの際は、KWEタイランドにご相談ください。ご連絡は、下部お問い合わせフォームをご利用ください。

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