総合物流企業「近鉄エクスプレス」グループのタイ法人KWE-KINTETSU WORLD EXPRESS THAILAND CO., LTD.(KWEタイランド)は、バンコク本社の営業本部に加え北部チェンマイと東部レムチャバンに営業所を置き、日系のお客様を中心に営業活動を展開しています。このうちの後者、タイ最大の深海貿易港レムチャバン港に近いオフィスビル「タレートンタワー」の10階に、私が2013年2月から勤務するレムチャバン営業所があります。
営業所の開設は2005年。チョンブリ、ラヨーンといった東部地域の開発が進み企業進出が盛んになってきたことから、当社でも営業拠点の必要性を認識し、営業所を設置することになりました。お客様のすぐ近くで、税関上の手続きも容易に、業者間の書類の引き渡しにも不便がないようにと、この場所を選びました。以来10年以上にわたり、海上輸送、航空輸送の営業拠点としてお客様のサポートを続けています。
進出当初は営業所の従業員も少なく、取引実績もわずかでした。こまめに顧客回りを続けるなど営業活動を行い、主力サービスである北米向け輸送サービス(BKK Gateway・US24・北米向け海上輸送)を中心に実績を重ねることができました。14年時に120社程だった取引先は、現在では240社あまりに達しています。また、北米向け海上輸出のNVOCCコンテナ数ランキングでは、13年当時58位だったものが今年10月末現在では11位と大きな成長を遂げることができました。
取引先は日系がなお8割を占めますが、非日系のお客様も徐々に増え、今は2割程度にまで達しています。近くにはイースタンシーボード工業団地やアマタシティー・ラヨーン工業団地など有力な工業団地が多数存在し、これらのエリアでは近年、中国企業などの進出も盛んです。当社では、こうした非日系の外国企業のニーズも掘り起こしていきたいと考えています。
また、従来は巨大な裾野産業を持つ自動車業界のお客様を中心に需要が多くを占めていましたが、ここ数年は従来の垣根を超えた営業活動を行っております。例えば、タイは国際的な天然ゴムの輸出国ですが、自動車タイヤなどにとどまらず、多様なゴム製品の取り扱いがあります。このため当社では、今年から社内に「ラバープロジェクト」のチームを立ち上げ、こうした需要に応える体制を完備。先日も、天然ゴムの産地である南部ソンクラーに出張に出かけてきたところです。
食品関連の需要も高まっています。豊富な水産資源を活用した缶詰の生産や、名産のドリアンといった青果や水産物など生鮮食品の輸出も増えています。生鮮品は鮮度が命。当社がこれまでタイで培ってきた輸送ノウハウを駆使し、お客様の期待に応えるべく、垣根を超えた顧客獲得を目指していきたいと思っています。
最後に、私自身についても若干触れておきたいと思います。タイに赴任する直前までは東京都内で輸入業務の担当をしておりました。思わぬ海外赴任となりましたが、当地で仕事をしていく中でマーケットとしてのタイの成長をひしひしと感じています。安定成長に移行して久しい日本市場とは異なり、ここには加速度的に伸張するダイナミズムな市場の動きが存在します。こうした流れに少しでも追いつけるよう、これからも努力を続けたいと考えております。
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