モノづくりを行う企業にとって「設備の自動化をどう進めたらよいか?」は大きな課題だ。
それぞれの製造現場には長年培ってきた生産技術や製品ごとの特徴があり、自動化にあたっては、その現場に合わせた“一品一様”のロボットシステムを導入することが理想的だ。
「マルカマシナリー(タイランド)」(以下、マルカ)は単にロボットを販売するだけでなく周辺機器や制御システムの設計、修理やメンテナンスまでサポート出来るエンジニアを抱えている。
本記事では、タイ国内で開発・納入された日本品質のロボットシステムの事例を紹介する。
「双立タイランド」(以下、双立タイ)は、アルミダイカスト製の重要保安部品や精密機械部品などの製造・販売を行っている。生産設備の拡充にあたり、アルミダイカスト製品を取り出すための専用ロボットシステムをマルカにオーダーした。
<オーダーメイド製品取出しロボットシステムのポイント>
・6軸多関節ロボットを最短納期、リーズナブルな価格にてご提供
・同社製品に合わせて専用ハンド(グリッパー)を設計・製作
・同社工場向けに独自のロボット制御システムを設計・製作
創業から80年以上の歴史があり、現在ではタイとマレーシアでも事業を展開する双立が、数ある機械商社の中からマルカとの取引を決めた理由を聞いた。
寺島:今回の取り出しロボットシステムにおいて、最大の決め手は納期と価格でした。当社が希望する納期を前提条件として、マルカと不二越が価格において尽力してくれた上に、アフターサービスにおいてもタイ現地で対応できることもあり選ばせていただきました。
佐野:日本では採用していないロボットメーカーを海外で選ぶ企業は珍しいと思います。商社についても「日本で付き合いの長い商社とそのままタイでも取引したい」というお客様は多いですが、双立さんは非常に柔軟です。これまで日本ではマルカとの取引実績がないにも関わらず、フラットに比較検討してくださいました。
寺島:日本で使っているロボットや商社だから安心…ということよりも、その土地にネットワークを持ち、迅速かつ柔軟に対応してくれることのほうが重要です。マルカさんには来年度以降の設備計画についても相談しており、今後も更なる関係を構築していく方針です。
28年にもわたり機械加工の現場に携わってきた寺島氏は、現在、日本にいながらタイ法人の責任者とマレーシア法人のアドバイザーを兼任している。
国をまたいだ経験があるからこそ「土地ごと・商社ごとの強みや特色を活かすべき」という視点につながっている。
【取材協力】
Soritsu (Thailand) Co., Ltd.■バンコク本社
窪田
Mobile: +66(0)92-259-6100
Email: kkubota@unisol-gr.com
■ピントン営業所
臼井
Mobile: +66(0)89-812-1318
Email: musui@unisol-gr.com
■サービス部
文東
Mobile: +66(0)81-932-0124
Email: ybundo@unisol-gr.com