当社はタイで約5,000台の産業用冷凍コンプレッサーを納入しております。
そのコンプレッサーに必要なオーバーホール、そして冷却システム全体の運転診断、最適な状態を維持するために必要な点検(Inspection)や整備(Maintenance)、その全てを我々サービス部門が担っています。
サービス部門はスタッフ約30名で構成されており、タイ全土を6チームでカバーしています。
主な業務
1.定期的な機械のオーバーホール(部品交換・メンテナンス)
2.冷凍・冷媒システム全体の整備チェック
3.緊急対応(突発的なトラブル対処)
私たちは年間に約250件にも及ぶオーバーホールを実施し、ほぼ毎日発生する問合せに逐一対応しています。これだけ多数のオーバーホールや問い合わせに対応していくには、技術スタッフの育成・技術教育が欠かせません。
技術力を可視化『オーバーホール技術認定制度』
当社では、サービスマン全体の技術力底上げのため、アジア全拠点共通で社内オーバーホール技術認定制度を導入しています。「技術力」は目に見えない部分なので、拠点によって差が出かねません。
統一した基準を設けることで、グループ全体のレベルを均一化することが目的です。
技術認定試験は、コンプレッサーの機種(スクリューコンプレッサー or レシプロコンプレッサー)にあわせて、それぞれ1~3階級に分けられています。
当社タイ法人のサービスマンも日本で研修を受け、社内オーバーホール技術認定を取得しています。メンテナンスチームの各リーダーは、1級~2級を取得している経験年数20年以上のベテランばかりです。
▲日本での技術認定試験の様子
マエカワ・タイランドの技術スタッフは、技術力が高く、2019年に実施されたオーバーホール技術を競う社内競技会『アジア・オーバーホール・チャンピオンシップ』では、マエカワ・タイランドのベテランサービスマンが第2位に入賞しております。
▲2019年に実施された『アジア・オーバーホール・チャンピオンシップ』での様子
▲ASEAN各国の選手代表(左から3番目が2位入賞のタイ代表 Mr. Singthong)
2018年には日本から講師を招いて、マエカワ・タイランドの全社員(約150人)が3級の研修を受講し、認定を取得しました。こちらはタイ法人全社員の自社製品理解の一環で行なわれた新しい取組みです。
▲2018年の3級取得を目指して実施された社員研修
タイ国内にある3カ所の拠点から素早い顧客対応を実現
オーバーホールや修繕作業は、基本的にお客様の工場で行なうことが多いのですが、条件によっては機械を預かって修理するケースもあります。当社はバンコク近郊とラヨーンにワークショップを持っており、きめ細やかなメンテナンスを行うことができます。
また、スペアパーツも豊富に在庫しており、急なトラブルや緊急時の修理等の要望にも素早い対応が可能です。
▲倉庫の在庫機や部品等
お客様には弊社の提供する冷凍システムを一番良い状態で末永くご利用いただきたいと私たちは考えています。そのためにも私たちサービス部門は、より質の高い技術・サービスを提供するべく、日々研鑽に努めていきたいと思っています。