地球温暖化を促進するオゾン層の破壊につながるフロンガスの排出削減は、世界規模の重要な課題です。とりわけ製造業や建築業がそれらの排出の規模を大きく占めていると言われています。
今回の協議会は、化学物質使用削減のためのガイドラインを策定し、持続可能且つ適切な代替案を模索する上で重要な意義を持ちます。
2024年12月3日、マエカワ・タイランドはタイ国公共事業・都市地方計画局2階204号室においてタイ国公共事業・都市地方計画局および日本国環境省(MOEJ)により合同開催された「開発途上国におけるフロン排出抑制に関する協力政策の策定および実施」をテーマとする協議会に出席しました。
本討論会は、フロン(CFCs)や気候変動に影響を及ぼす冷媒の排出削減のための知識交換および戦略開発を目的として開催され、同会議内で実践可能なガイドラインが以下の通り提示されました。
・冷媒サイクル管理
・製造工程内における冷媒使用の置き換え、あるいは変更
・アンモニア等の自然冷媒使用推進
今回、マエカワ・タイランドからは 山本浩介氏と大島潤氏、ジットカセーム・キッティ氏が討論会に参加し、温室効果ガスの排出を削減する自然冷媒技術に関する見識を示すとともに、タイの産業・建築業界に適した技術導入におけるガイドラインを提案しました。
製造業・建築業におけるフロンガス排出抑制は、政府・民間企業の一方だけでの協力では実現することができません。したがって、この目標を達成するためには政府と民間企業の協力関係を構築することが必要不可欠です。政府による環境負荷の少ない新技術の開発支援ならびに環境に優しい冷却装置・空調製造に関わる事業者に対する補助金支給は、フロンガス排出削減促進に重要な役割を果たします。
マエカワ・タイランドは、今回の協議会に参加できたことを誇りに思います。今後とも、環境に優しい技術開発のためのタイと日本の橋渡しとなり、環境保護の目標達成に貢献できる活動を続けて参ります。