今年で31回目となった、ASEAN最大級の製造業の祭典「THE GRAND METALEX(メタレックス)2017」。会場には、例年にもまして多くの日系企業が出展。世界50の国と地域から3300以上のブランドが並んだ。昨年は、前国王の崩御に伴う服喪期間の開催で派手な装飾を控えていたが、今年は「製造業界の祭典」の名に相応しい力の入れよう。期間中は、9万1034人が集まった。
中でも、年初にタイ政府が掲げた国家ビジョン「タイランド4.0」に連動した、製造業における次世代の取り組み“インダストリー4.0”へとつながる“製造現場の自動化”に関するロボットやIoTといったハイテクノロジーの展示は、素人目にも近未来を想像させるほどだった。メタレックスを主催するリード・トレーデックスのイッサラ社長も、「今年はモノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)技術を活用した製品やサービスが多い。それだけタイの製造現場が成熟し、高付加価値化へ向けた取り組みがされているということ」と話す。