工作機械や装置などのメーカーでは、日常的にショールームで機械の試運転が行われている。機械を動かすためには圧縮エアを生み出すコンプレッサが不可欠だ。今回は、ショールームに三井精機のインバーター式コンプレッサを導入したTAKISAWA(THAILAND)CO.,LTD.(以下タキサワ)の事例をご紹介していく。
タキサワのオフィス移転が完了したのは、2021年1月。新たにオープンしたショールーム『FUTURE CENTER』には工作機械が7台(※2021年12月時点)設置されている。以前のオフィスでは常設機械は1台、ショールームの大型拡張に伴いコンプレッサの新設が必要だった。
タキサワ側は以下の3つをコンプレッサに求める条件として挙げていた。
・静音…オフィス併設のショールーム内で使用するため
・省エネ…工場のように常に稼働するわけではないので、稼動していない時の電気代をできるだけ削減したい
・圧縮空気の十分な供給…万が一、エアが足りなくなるという事態を防ぎたい
これらを叶えるコンプレッサとして採用されたのが三井精機のインバータコンプレッサZgaiard (ジーガイア)Xである。
特長
・メンテナンス部品低減し、ショールーム内にも設置できるようコンパクトなデザイン
・業界最小の静粛性を実現
・クラス最大の吐出し空気量:1.21㎥/min(ZV08AX-Rの場合)
インバーターコンプレッサは使用した分の電気代しかかからないため、ショールームのように頻繁に機械を稼働させない環境には特に向いているという。
また、室内に設置するという点で、すっきりとした見た目のデザインに省スペースを実現したのも評価されたポイントの1つだ。
コロナ禍の影響で機械の稼働はまだまだ少ないが、その静音性に驚かされたと語るタキサワ柏原氏。
ショールームでの商談も支障なく行なうことができ、併設しているオフィスにも振動含めて響かないという。
日本ではインバーター式コンプレッサは20年前くらいから普及しているが、タイでは機械単価など、目先の出費低減が優先されてきた背景もあり、日本ほど一般的ではない。物価の割に電気代は割高であるにもかかわらず、まだまだ省エネに疎い傾向が見受けられるため、タイローカル企業を中心に、今後更なる省エネ推進が期待できると話す三井精機 中村氏。
機械稼働に欠かせないエアーの見直しは生産コスト低減に大きく貢献できる。同社は、機械稼働頻度や条件を丁寧にヒアリングし、各現場に見合ったコンプレッサや省エネ診断サービスなどを提供している。
今回のコンプレッサ設置については、工作機械とコンプレッサの相性の良さを考慮して、タキサワFUTURE CENTERへ見学に来たお客様があえてコンプレッサも目につくようにショールーム内に設置しているのだそう。
環境にもお財布にも優しいものづくりが実現できる、高い省エネ機能を併せ持つタキサワの工作機械と三井精機の省エネコンプレッサの組合せ。ぜひショールームで実機を目で見て効果を体感してほしい。
取材協力:タキサワ(タイランド)
皆川 Minagawa
Mobile: +66(0)63-215-7225
Email: j.minagawa@mitsuiseikith.com
池田 Ikeda
Mobile: +66(0)98-364-9772
Email: ikeda@mitsuiseikith.com
Sayan ※日本語対応可
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