2025年4月1日をもちまして、三井研削タイランドは株式譲渡により親会社が「三井金属鉱業株式会社」から、台湾の大手砥石メーカー「 KINIK Company(キニック)」と「 KINIK - THAI Co., Ltd.(キニック タイ)」へ変更となりました。これに伴い、社名も下記の通り変更いたします。
■日本
旧社名:三井研削砥石株式会社
新社名:マックスキニック精密株式会社
■タイ現地法人
旧社名:Mitsui Grinding Technology (Thailand) Co., Ltd.
新社名:MAX KINIK GRINDING TECHNOLOGY COMPANY LIMITED
キニックは70年以上の歴史を持つ台湾の研削砥石メーカーであり、その研磨技術は、半導体向けダイヤモンド・ホイールと再生ウエハーの分野で世界2位の市場占有率を誇るグローバル企業です。同じく研削砥石を主力事業とする弊社MAX KINIK GRINDING TECHNOLOGY COMPANY LIMITED (MGT)と、高い親和性を持っています。
両社の関係は古く、1960年代から技術協力を行ってきたという歴史もあり、今回のパートナーシップにより、製品開発から販売、調達まで、さまざまな分野でシナジーが期待されています。
キニックは、自社製のダイヤモンド砥石や高度な研削技術を活かし、再生シリコンウェハーの製造にも取り組んでおり、半導体分野における先端産業のニーズに応える技術力を有しています。
また、切断砥石やオフセット砥石などの汎用研削砥石のラインナップも豊富です。幅広い製品展開を通じて、多様な顧客ニーズに応える体制を整えています。
今回の新体制により、両社の強みが融合し、よりグローバルで競争力のある企業体へと進化することが期待されています。
新体制の提携により、両社の強みを活かした製品・技術の相互展開が可能となり、グローバル市場でのプレゼンス拡大が期待されています。両社が得意とする分野でのノウハウを組み合わせることで、新たな技術や製品の創出を目指します。
・技術協力の強化
MGTが得意とする精密研削分野の技術と、キニックが強みを持つ汎用標準品分野の技術を共有。このことから、より幅広いニーズに応える新たな製品・技術の創出を目指します。
・販売チャネルの相互補完
MGTは日本・東南アジア、キニックは台湾・中国・北米と、それぞれ異なる地域で強固な販売ネットワークを展開しており、グローバルな市場補完関係が構築されます。
・顧客層の拡張
これまで自動車業界を中心に展開していたMGTの事業領域に、キニックの半導体分野での知見を加えることで、新たな業界への展開が推進されます。
・材料調達の最適化
スケールメリットを活かしての共同購買体制を構築することで、原材料の調達効率を高め、安定した原料の確保を図ります。
・製品ラインナップの拡充
汎用標準品から高精度のオーダーメイド品まで、あらゆるニーズに対応可能な製品展開が実現します。
タイ市場においては、両社がすでに工場拠点を構えているという強みを活かし、当面は現行の販売体制を維持しつつ、代理店ネットワークの再構築および協業体制の強化を段階的に進めてまいります。
今後も精密研削の分野における専門企業として、技術力と品質のさらなる向上を追求し、拡大する市場ニーズに応える最適なソリューションの提供に努めてまいります。