金属加工現場で必ず発生する切粉。加工内容によって形状や大きさなど様々ですが、廃棄処理に頭を悩ます工場も多いのではないでしょうか。
弊社の破砕機を使用するお客様からも「切粉をもっと減容したい」「切粉の扱いを簡便にしたい」などのご相談をいただくようになり、そんな課題を解決するべく、タイで切粉圧縮機を開発しました。
タイの金属加工を行う工場の多くが、切粉を遠心分離機にかけて金属くずと油分に分離し、リサイクル、あるいは廃棄処分をしています。破砕機をお持ちの現場では、できるだけ切粉を細かくした状態で処理ができますが、破砕機のみでは減容の限界もあり、切粉保管スペースの確保や処理効率などの課題は残ります。
切粉圧縮機「MAS-100」を活用すれば、上記のような切粉処理における課題は全て解決できます。
【切粉圧縮機「MAS-100」の特長&導入メリット】
■ 高い圧縮力で切粉を減容化!減容率は1/5~1/50
タイで出回っている圧縮機は40~60tが一般的ですが、同製品は100tの圧力で切粉を圧縮するため鉄・銅・アルミ・ステンレス・砲金などの幅広い材質を簡単に固形化できます。
最大1/50までの容積に減容できるため、切粉処理の効率化に貢献します。また、容積が小さくなることで、輸送や保管コストの削減、リサイクル材としての価値(買取価格)をあげることもできます。
鋳物・短屑 | 1000 kg |
ステンレス加工屑 | 800 kg |
SSドリル加工屑 | 640 kg |
SUJ2スラッジ | 320 kg |
アルミニウム | 340 kg |
アルミキャスト | 540 kg |
■ 切粉に付着した切削油の回収率95%
遠心分離機や脱油機などと比較して、クーラント液をより高精度に回収することができます。
切削油をリサイクルできるだけでなく、切粉からのクーラント漏れを防ぎ、工場内の環境美化にも貢献します。
■ 再溶解の歩留まり向上
切粉をブリケット状にすることで、金属を再溶解する際の粉末スクラップの蒸発を防ぐことができます。中でもアルミはその影響を受けやすく、約20~30%が蒸発してしまいます。タイはアルミ加工を行う工場も多いので、固形化することで、材料の再利用率をほぼ100%にまで引き上げて材料コスト削減に効果を発揮します。
圧縮機にかける前に破砕機(チップクラッシャー)で切粉をできるだけ細かくしておくことで、圧縮機の処理量は2~4倍にも増大します。モアテックの破砕機は、特許を取得した独自機構を採用しており、高い破断能力が特長です。
シュート・架台のサイズは全てカスタマイズ可能です。破砕機と圧縮機をコンベヤで合体させ、完全自動化装置にするご要望も増えています。
今年の3月から切粉圧縮機を販売を開始しておりますが、おかげさまで順調にタイおよび東南アジア諸国での導入実績が増えております。
タイで設計からワンストップで製作しているので、通常はオーダーから3ヵ月前後での納品が可能です。実際の工場の切粉を使った破砕テストを行ってからオーダーいただけるので、性能は間違いありません。
タイで活発化している工場の環境対策や、自動化推進のソリューションとして、ぜひご検討くださいませ。
加藤 Kato
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