長井技研(タイランド)は、タイでのものづくりにおいて、現地でのサプライヤーやそこに携わる “人”との繋がりを最も重視している。良質なサプライヤーの協力体制があってこそ、同社が強みとしている「日本品質」を実現できるからだ。
そういったサプライヤーや顧客との新たな繋がりを創出する場として、2019年からNCネットワークアジアが主催する『ものづくり商談会』に参加している。
今回は、NCネットワーク主催のものづくり商談会の特長と、同イベントに出展する長井技研のブースの見どころについてご紹介する。
▲ 2023年開催時の長井技研タイランドブースの様子
100社超のものづくり企業が集結!
ローカル・中華系企業とも商談機会を効率的に創出
2024年で10回目の開催となるFBCアセアンものづくり商談会は、製造業に特化した展示商談会だ。事前に参加企業同士で商談の申し込みができ、企業のビジネスマッチングが図れる画期的な展示会として業界でも人気を集めている。 タイ・バンコク、ベトナム・ハノイでの対面商談会の他に、コロナ以降はオンライン商談会も開始し、国の垣根を越えたビジネスマッチングを取り持っている。
2023年からは、同時開催のINTERMACH/タイサブコン協会の参画企業や、タイ投資委員会(BOI)を通じて参加する大手バイヤー企業もマッチングの対象となり、日系のみならずローカル・外資・中華系企業との繋がりを効率的に作れる場としてパワーアップした。
【FBCアセアンものづくり商談会 バンコク会場 開催概要】
■ 開催日時:2024年5月15日(水) ~ 18日(土) 10:00 ~ 18:00(4日間)
※表記はタイ時間(日本時間は+2時間)
■ 会場: BITEC Bangna
■ 参加業種:製造業(自動車、電子機器、化学工業、プラスチック・ゴム製品など、ものづくり企業全般)&商社、IT(ソフト開発)、人材、物流、工業団地など
■ 併催イベント:INTERMACH / MTA / SUBCON Thailand
※上記イベント参加者とのマッチングも可能
▲ 2023年開催時の会場の様子
国の垣根を越えたタイでのモノづくりの活性化を促す取り組み
タイローカルや中華系企業を中心にマッチングできる企業を拡張した意図について、NCネットワークアジアの小暮MDに聞いた。
「近年、参加いただく日系企業の皆様からは、タイローカル企業との新規の繋がりを求める声を多くいただくようになりました。一方で、ローカル企業側からも日系のものづくり企業が持つ技術を活用して新たなビジネスを創出したいという前向きな展望を持つ企業も増えています。こういった双方のニーズがうまく融合できるよう、昨年よりオープンイノベーション形式のマッチングを取り入れました。また、皆さんが注目している中華系EVメーカーとのマッチングができるよう、BOIを通じてBYDやGreat WallなどのEVメーカーがバイヤーとして出展予定です。皆様のご来場をお待ちしております。」
長井技研タイランド 2024出展ブースの見どころ
長井技研タイは2019年のホーチミン開催から参加し、今年で5回目の出展となる。
例年、みがき棒鋼を取り扱うKOHO PRECISION BAR AND METAL CO., LTD.と共同でブース出展しており、幅広い業種の来場者から注目を集めている。各種治具や設備パーツなどのサンプルを展示する予定だ。
▲ 過去出展時のブースの様子
長井技研タイランド 出展ブース:K 45
▲ 左から、長井技研タイランド長井氏・NCネットワークアジア小暮氏
NC NETWORK ASIA CO., LTD.
小暮 信嗣 Shinji Kogure
Managing Director
2014年 来タイ
FNAタイ(現NC Network Asia)の創業期から参画し、工場データベースの構築、商談会の企画、運営、マッチング、リサーチを担当。
2021年 NC Biz Centerを創業
自治体のタイサポートデスクの受託など、行政・自治体と連携し製造業以外(BtoC、サービス業)のタイ事業展開の支援を開始。