今月移転した外観検査メーカー「デクシス タイランド」の新事務所兼デモルームへ訪問。ナノ精密 大石社長とデクシス タイランド 佐藤マネージャーの対談をお届けします。
シャフト、ファスナー、選別機などの販売商社である「ナノ精密」は、優れた外観検査装置を製造する「デクシス タイランド」と資本、及び販売提携を行いました。
ナノ精密 大石社長とデクシス タイランド 佐藤マネージャーに提携の経緯やデクシスの外観検査装置について語って頂きました。
サムライ編集部(以下編集部):佐藤マネージャー、まず、デクシスについて教えて下さい。
佐藤:デクシスは、1998年に日本で設立された外観検査装置のメーカーです。システムと画像処理に強みを持っています。日本での外観検査装置の販売は、薬の容器、注射器などの医薬・医療資材向けが70%、その他は自動車向けの金属備品やペットボトル等の食品容器向けです。
編集部:大石社長、デクシスと資本、及び販売提携をした経緯を教えて下さい。
大石:ナノ精密で、いま勢いがあるのは選別事業部です。出荷前の全数選別というカテゴリーの製品の充実を考えていたときに出会ったのがデクシスの外観検査装置でした。
当社は、既に非破壊式渦流試験器「FTSエディーワン」やCCDカメラを使って300PCS/分程度の高速選別を行うVISION画像選別機を販売しております。今回、デクシスの外観検査装置を取扱うことで、選別に関するお客様のほぼ全ての要望にお応えできるようになります。」
編集部:佐藤マネージャー、デクシスがタイに進出した理由はなんでしょうか?
佐藤:デクシスには、2013年頃からタイから外観検査装置の注文が入っていました。そして、タイ進出を検討する為、2015年から市場調査などを行ってきました。タイでの外観検査は、まだ目視で行うことが多いのが現状です。しかし、産業の高度化や人件費の高騰もあり、今後は機械による外観検査の需要が高いと考え進出を決めました。
編集部:デクシス タイランドに関しても説明して頂けますか?
佐藤:デクシス タイランドは、「画像処理外観検査システムの開発・製造・販売・エンジニアリング」と「画像処理装置の製造・販売・エンジニアリング」を行っていきます。当社は、外観検査に特化したカメラとアルゴリズムを保有していますので、タイ市場向けの金属部品外観検査装置を開発する予定です。まずは、自動車市場向けにシャフト検査と金属全面検査に注力します。
編集部:大石社長、デクシス社の外観検査装置の強みをご紹介ください。
大石:デクシスの外観検査装置の強みは、高い画像処理技術と自動化技術を併せ持つ点です。傷や打痕、汚れなどの欠陥を最小0.2mm角のレベルで検出できる技術は、世界最高峰のものです!
外観検査装置は非常に難しい技術を要します。是非、デクシスの外観検査装置をお試しいただきたいですね。
編集部:ご説明、ありがとうございます。
ナノ精密とデクシスの提携は、タイの選別機市場に大きなインパクトを与えそうですね。
大石社長、佐藤マネージャー、本日はありがとうございました。
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