2023年6月9日(金)アマタスプリングにて、ナノ精密主催によるパトライト・アルファツールアジア2社との合同セミナーが開催された。
タイの量産工場における『品質改善』『生産性向上』『在庫適正化』の3つのテーマで構成され、10社 約20名の参加者が参加した。今回は、その内容についてご紹介する。
各社の得意分野を活かしたソリューションに則したプレゼンテーマは、以下の通りだ。
■ NANO SEIMITSU CO.,LTD. :
全数検査機・品質管理システムLINE QC SPECIALISTの紹介
■ PATLITE (THAILAND) CO., LTD.:
製造現場の見える化による生産性向上と品質管理の改善
パトライトを活用した品質改善、生産効率改善の具体的な事例を紹介。シグナリングライトの実機を用いて現場でデモも行った。
・品質の見える化
・作業タクトの見える化
・RPAの進捗見える化
・設備稼働と使用電力の見える化 など
ナノ精密は、主力製品であるLINE QC SPECIALIST(以下、LQS)を中心に、『現場でNGを造らせない仕掛け×ビックデータ解析による品質改善』をテーマに掲げて工程内で不良を撲滅し、品質改善も行っていくメリットや具体的な改善事例を紹介した。
コロナパンデミックを経て、対面型のセミナー開催はナノ精密にとって初の試みであった。
オンライン型のセミナーは数回行っているが、他社の協賛を募った形での対面型セミナーは長年切望していた企画の一つであったという。
「品質改善は、グループ企業であるモーターシャフトの生産を行うフォーチュンクロスにとっても長年のしかも今でも続く課題です。苦労した経験とトライアンドエラーからLQCはそれらノウハウの結晶と言っても過言ではないでしょう。自社で量産工場の運営を行っているからこその視点と課題意識から自工程で品質改善を解決するためのベースとなる真実の品質データ取りの重要性を訴求しています。実際、フォーチュンクロスは改善を続けることで20年で5倍の売上向上に成功しています。今回のセミナーが、現場の皆様の課題解決の糸口となることを期待しています」(ナノ精密 大石氏)
「コロナを経てやっと対面型セミナー開催が実現できました。各社が得意とする分野のソリューションを交えてモノづくり現場の品質改善、コスト削減に繋がるヒントをご提供することができたのではないかと思います。
次回は、集客の方にもより力を入れて、今後も定期的なセミナーや勉強会の開催を検討しております」(ナノ精密 矢田氏)