タイの量産工場向け“品質改善”セミナーレポート
ナノ精密 × パトライト × アルファツールアジア 共同開催
28/10/2024
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サムライアジア編集部

2023年6月9日(金)アマタスプリングにて、ナノ精密主催によるパトライト・アルファツールアジア2社との合同セミナーが開催された。
タイの量産工場における『品質改善』『生産性向上』『在庫適正化』の3つのテーマで構成され、10社 約20名の参加者が参加した。今回は、その内容についてご紹介する。



量産工場に欠かせない3つのテーマ
品質改善/生産性向上/在庫適正化

各社の得意分野を活かしたソリューションに則したプレゼンテーマは、以下の通りだ。

■ NANO SEIMITSU CO.,LTD. :
全数検査機・品質管理システムLINE QC SPECIALISTの紹介

■ PATLITE (THAILAND) CO., LTD.:
製造現場の見える化による生産性向上と品質管理の改善

パトライトを活用した品質改善、生産効率改善の具体的な事例を紹介。シグナリングライトの実機を用いて現場でデモも行った。
・品質の見える化
・作業タクトの見える化
・RPAの進捗見える化
・設備稼働と使用電力の見える化 など

▲ 製造工場のダウンタイムを削減ソリューション『WDシステム』

■ ALPHA TOOL ASIA CO., LTD.:切削工具・消耗品等の適正な在庫管理
工具商社ならではの視点で、工具・消耗品の在庫管理の問題解決に導く在庫管理ツールボックスを紹介。


工程内でのNG撲滅×データ解析による品質改善
出荷検査データExcel自動出力システム『LINE QC LITE』

ナノ精密は、主力製品であるLINE QC SPECIALIST(以下、LQS)を中心に、『現場でNGを造らせない仕掛け×ビックデータ解析による品質改善』をテーマに掲げて工程内で不良を撲滅し、品質改善も行っていくメリットや具体的な改善事例を紹介した。

▲ LQSの仕様説明&解説

▲LQS導入事例

2023年より販売開始された注目の新たなシステムが『LINE QC LITE』だ。
出荷前の検査データを顧客の所定様式に合わせて自動入力するシステムで、測定器から測定データを自動で取り込み、Excelフォーマットの独自レイアウトの検査表を簡単に作成することができる。



対応測定器一例> 
・MITUTOYO製U-WAVE
・VECTRIX製TelemeasureⅡ受信機
・Marposs製Quick Read/E4N
・ISSOKU製Smp など
シリアル通信規格RS-232Cに出力可能な測定器に標準対応


自工程内での品質改善を行う苦労と経験を製品化

コロナパンデミックを経て、対面型のセミナー開催はナノ精密にとって初の試みであった。
オンライン型のセミナーは数回行っているが、他社の協賛を募った形での対面型セミナーは長年切望していた企画の一つであったという。

「品質改善は、グループ企業であるモーターシャフトの生産を行うフォーチュンクロスにとっても長年のしかも今でも続く課題です。苦労した経験とトライアンドエラーからLQCはそれらノウハウの結晶と言っても過言ではないでしょう。自社で量産工場の運営を行っているからこその視点と課題意識から自工程で品質改善を解決するためのベースとなる真実の品質データ取りの重要性を訴求しています。実際、フォーチュンクロスは改善を続けることで20年で5倍の売上向上に成功しています。今回のセミナーが、現場の皆様の課題解決の糸口となることを期待しています」(ナノ精密 大石氏)

「コロナを経てやっと対面型セミナー開催が実現できました。各社が得意とする分野のソリューションを交えてモノづくり現場の品質改善、コスト削減に繋がるヒントをご提供することができたのではないかと思います。
次回は、集客の方にもより力を入れて、今後も定期的なセミナーや勉強会の開催を検討しております」(ナノ精密 矢田氏)


▲セミナー参加者 一部

▲セミナー参加ナノ精密スタッフ一同


タイで部品量産加工の品質改善や自動化にお悩みをお持ちの方、不良・不具合品の撲滅に課題をお持ちの方は、下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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