工業用の一般的な電気ドライバは、作業者が手動で設定トルクを調整しなければなりませんが、当社、日東精工のドライバは、回転数・トルクなどを任意で設定いただけます。
ドライバにはACサーボモータを搭載しており、ねじの締付けに必要な回転数・トルクや角度などを、専用コントローラの操作キー、もしくはPCの専用ソフトウェアを使って数値設定が可能です。
また、通常は、トルク設定の違うドライバを何本も用意する必要がありますが、当社のドライバは16種類のチャンネル設定ができますので、1台のドライバの数値を自動的に切替え、複数の締付けを行うことができます。
これにより、ドライバ交換の手間が省け、ドライバの取り間違えなどによるヒューマンエラーも防ぎます。
▲V型アームドライバ(V type Arm-Driver)
日東精工のドライバ、KXとNXの違いとは?
当社のドライバは「KX」と「NX」の2種類があります。
KXの電流制御に対し、NXにはトルクセンサが付いています。
KXドライバは、モータに加える電流値を任意のパーセンテージで設定できますので、目標トルクにより近づけた締付けが可能になります。
NXドライバのトルクセンサには、遊星ギア式の「反力トルクセンサ」を採用しています。
歪ゲージを使用し、トルクに応じたねじれ量を電気量に変換し、それを外部に取り出して測定します。
日東精工のドライバ:「2段締め」のメリット
ねじ締めでは、ねじの座面が製品に着座した時に、「衝撃トルク」が発生します。
この衝撃トルクの影響で、目標トルクを超えてしまうこと(オーバーシュート)があります。
当社のドライバは、衝撃トルクを超えないように2段締めを行うことで、トルクのバラツキを抑えています。
一般の電気ドライバは、この2段締めを行なうことができないため、トルクのバラツキを懸念されるお客様には当社のドライバを特にお薦めいたします。
安定した締付は、ドライバ単体+周辺装置で決まる
安定した締付には、製品設計段階における「ねじ」の選定も重要です。
当社は、極小・精密ねじ、セルフタップねじを得意としており、生産量は世界トップクラスです。
自動車や家電製品・カメラ・携帯電話・メガネなど、あらゆる製品に使用されています。
圧造・転造はもちろん、金型・製造設備まで一貫生産を行っていますので、お客様の締付け条件をお伺いして、最適なねじ選定・推奨トルク・適正下穴径等を提案いたします。
また、ドライバを組み込んだねじ締めユニットやねじ締めロボットも取り揃えています。
周辺装置を含め全て自社製品をラインアップしているので、ねじに関するワン ストップ ソリューションが可能です。
■日東精工の周辺装置
・ねじフィーダ(FF503H・FF801H・FF311DR・DF200)・単軸ねじ締めユニット(FM513V(Z)・FM510C)
・多軸ねじ締め機(FM5000)
・ねじロボ(SR565Yθ(-Z)・SR375Yθ・SR395DT)
■タイでねじ締めに関してお困りの際は、下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。