タイ日東精工マシナリーの親会社である日東精工株式会社は、1938年に創立されました。今でこそ、ねじメーカーとして知られる日東精工ですが、創立当初は特殊時計やダイヤルゲージを製造していました。
1947年から自動車部品やカメラ部品の製造・加工を開始。その後、培った技術を利用して、計測制御・検査機器の開発を行い、現在は、ねじの検査機などを含む制御システム事業に成長しました。そして、1956年に工業用ファスナーの製造を開始。更に、ねじ締め機の産機事業が生まれることになります。ちなみに、ファスナー事業が始まったきっかけは、打鋲試験の副産物としてできたリベットを売り始めたことでした。
こうして、日東精工の3つの主要事業、ねじ製品の「ファスナー事業」、自動ねじ締め機などの「産機事業」、計測・検査装置の「制御システム事業」が構成されていきました。
現在、タイには2つの日東精工グループの拠点があります。1つは、NITTO SEIKO (THAILAND) CO., LTD. (日東精工タイランド)です。日東精工タイランドは1988年に設立され、海外に5つあるねじ(工業用ファスナー)製造拠点の1つです。インドネシア、マレーシアの工場とともに、製造業の進出が顕著なASEAN地域に向けた「ねじ」の供給を行っています。
もう1つが、2013年7月に設立し、ねじ締め機や検査装置の製造・販売を手掛けるTHAI NITTO SEIKO MACHINERY CO., LTD.(タイ日東精工マシナリー)です。2017年までは、ねじ締め機の販売のみを行っていましたが、今年から一部のねじ締め機の現地生産を開始し、より迅速な対応が可能となりました。
ファスナー事業の日東精工タイランドと産機事業と制御システム事業のタイ日東精工マシナリーが連携して、タイ・ASEANでのファスニング・ソリューションを提供します。
1965年に国産初の自動ねじ締め機の製造を開始して以来、自動車、電機・電子機器、住宅、カメラ、ゲームなど、様々な業界の組立自動化を支援してきました。
また、ねじ締め機に波形処理機能や推力制御機能を搭載するなど、ねじ締め機のパイオニアとして、製品の高機能化を追求しています。
日東精工のねじ締め機は、ドライバ・昇降部・チャック部・ねじ供給機・ロボット本体・コントローラ、ビットに至るまで全てが自社製です。複数のメーカー製品を組み合わせる必要がなく、ワンストップでお客様のニーズに最適なねじと締付方式に対応します。
年間300億本以上のねじを製造する、ねじのトップランナー日東精工が開発した、ねじ締めロボットのスタンダード機「YΘシリーズ」。「SR565YΘ-Z」は、Z軸にACサーボモータを搭載し、推力を制御することで手締めに近い、理想的なねじ締めを可能にした最新のねじ締めロボットです。
他にも多彩な自動ねじ締め機やねじ供給機などをご用意しています。
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