▲自動ねじ締めロボット本体『SR565Yθ-Z』(左)と装置の構成例(右)
①ねじ締めドライバ&コントローラ ②ねじ締めユニット(Z軸) ③ねじ締めロボット ④ねじ供給機 ⑤ロボットコントローラ ⑥ティーチングペンダント
ねじ締めロボット『 SR565YΘ-Z』は、昇降Z軸にACサーボモータを搭載し、推力を制御することで、理想的なねじ締めを可能にします。
ねじ締めロボット『SR565YΘ-Z』の特長
①推力調整による、高品質なねじ締め
推力可変制御機能付ACサーボZ軸を搭載しており、締め上げ時の推力を調整しながら、ねじ締めを行ないます。
締付け条件が個別に設定できるKX/NXドライバ(当社製)との組み合わせにより、最適な締付けを実現します。
◆お薦めの用途
①タッピンねじ ②カムアウト防止 ③ドリルねじ ④めねじ破損防止 ⑤衝撃軽減
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事例: | タッピンねじの空転(ねじバカ) |
原因: | ドライバモータの慣性による締め過ぎ | |
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事例: | アルミダイキャスト材でのねじ浮き |
原因: | 軟質金属特性による焼付き | |
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事例: | ドリルねじでの躍り、穴あけNG |
原因: | 推力(押付け力)不足 | |
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事例: | 不充分、不安定な高さ検出 |
原因: | 近接センサによる検出レベルの限界 | |
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事例: | アルミ、樹脂材のめねじ破壊 |
原因: | 過剰な推力&下降スピードによる衝撃負荷 | |
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事例: | ワークへの打痕傷 |
原因: | 過剰な推力&下降スピードによる衝撃負荷 | |
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事例: | カムアウト(ビットの浮き上がり) |
原因: | ねじ込み、増締め時の推力不足 | |
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事例: | ナット、ねじの斜め喰い付き |
原因: | 喰い付き時のかみ合わせが不足 |
◆対象ファスナー
①小ねじ ②タッピンねじ ③六角ボルト ④六角ナット ⑤スタッドボルト
②YΘ(直進+旋回)による機械の小型化
通常、ロボットはX軸とY軸によって駆動します。
本機では、X軸の代わりに旋回駆動するΘ(シータ)軸を取り入れ、YΘ(直進+旋回)による動作性能を維持しました。これにより、ねじ締めロボットの小型化に成功しました。
③通信機能の強化
Ethernetポートを標準装備しています。
オプションで、本機にCC-Link、 DeviceNetインターフェイスユニットを内蔵可能です。
④ねじの自動供給
ねじ供給機 を組み合わせることにより、ねじをドライバの先端までエアー圧送し、ねじの落下・紛失を防止。ねじ締め作業時間の短縮や効率化を図ることができます。
また、一般的なパーツフィーダーに比べ、低コスト、低騒音、少スペースも実現しています。
ねじロボ『YΘ(シータ)シリーズ』のラインアップ
YΘシリーズには、小型ワーク向けのコンパクトタイプや、ロングアーム・高トルクに対応した高剛性モデルもあります。
SR565YΘ…昇降軸にエアシリンダを使用した廉価版モデル
SR565YΘ-H…ロングアームや高トルクに対応した高剛性モデル
SR375YΘ…小型ワーク向けのコンパクトモデル
SR765YΘ…高トルク対応。六角ボルトも締付け可能
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