ここ数年、タイでのものづくり現場において求められる製品品質レベルが上昇傾向にあり、トレーサビリティやデータ収集(データロガー) の需要が高まっています。当社のお客様においても、万が一に備えてねじ締めのトルクデータを残しておきたいというようなお声を多数いただくようになりました。
そこで、今回は当社おすすめのデータ収集可能なナットランナ『NXドライバSD600T』の特長と便利な活用法についてご紹介します。
『NXドライバSD600T』は当社のナットランナ(ねじ締めドライバ)ラインアップの中でも最もハイエンドなモデルであり、最大の特長であるデータ収集機能の活用でより安心・安全なトレーサビリティ管理、正確な不良解析に貢献します。
パソコン用の専用ソフト『SD600T通信ソフト』を使用して、Ethernet(LANケーブル)で締付けデータの収集が可能!様々なデータを締付毎に自動的に取得できるため、トレーサビリティ管理がより簡単に。PC1台につき、最大4つのコントローラを接続できます。
パソコンに製品の締付け波形を表示し、ねじ締めの状態を確認することが可能です。 1つの波形だけでなく、最大20の波形を同時に表示することができますので、各波形の比較・分析も容易に行えます。
データ・波形収集だけでなく、締付けを行ないながら合否判定まで行うことが可能です。 予めコントローラにOK範囲を設定し、実際の締付け波形を比較しながら作業することで、NG発生ワークの破損を未然に防ぎます。また、トルクだけでは判定できなかったねじ浮きなどの不良を発見します。
当社では、NGが出たタイミングですぐに動作を停止し、トルク値や角度などの見直しを推奨しています。
当社が提供する製品は、ねじ締めドライバだけではありません。ねじ締めユニット・ねじ締めロボット・ねじ供給機など、組立工程で必要な設備一式をソリューションとしてご提供しています。 これらねじ締めに関連する周辺機器を全て自社で製造、販売しているメーカーは世界的にも類をみないでしょう。
万が一の不具合が出た際に複数メーカーの製品を組合せた設備の場合、原因究明にかなりの時間を要します。1つの組立設備を同じメーカーで揃えることで、修理やメンテナンスが容易になり、ダウンタイムおよび管理の手間を削減できるのです。