日本オイルポンプ株式会社(以下、NOP)は、2019年に創業100周年を迎えた産業用ポンプメーカーです。
油圧・燃焼・水用など数あるポンプの中でも、日本における「トロコイドポンプ」のシェアは70%にのぼり、東南アジアでも長年NOP製トロコイドポンプをご使用いただいているユーザーは多数あります。サイクロンフィルター一体型のポンプや、メンテナンスフリーのチップコンベア付きのクーラントタンクのご提案など、近年はポンプそのものにとどまらず、クーラントタンクソリューションの提供を進めています。
また、2024年3月にバンコク駐在員事務所をスクンビット・トンローエリアに開設し、東南アジア(タイ・マレーシア・インドネシア・シンガポール)の市場情報やユーザーの声を参考に新製品開発やサービス体制構築のための情報収集を行っております。
トロコイドポンプとは、外歯車と内歯車がかみ合って回転する内接歯車方式で油を移送するポンプです。
外側に歯が一つ多い内歯車を、内側に歯が一つ少ない外歯車をかみ合わせて発生するトロコイド曲線を利用し、内歯車と外歯車との間の小さな空間の容積が変化することで油を吸入・圧送するという仕組みです。
コンパクトかつ低騒音で安定的に油を流せるのが、トロコイドポンプの特長です。
工作機械や、産業機器、船舶、風力発電のギアボックス(増速機)など様々な分野で重要な役割を担っています。
NOPは、トロコイド構造をポンプに応用した企業です。
高い技術による緻密なトロコイド構造の設計と、非常に長寿命であることがNOPトロコイドポンプの強みで、数十年間壊れることなく使用いただくケースも多々あります。
多くの日系大手メーカーの工作機械に、NOPのトロコイドポンプを標準装備いただいています。
NOPでは、自社ポンプ(サイクロンフィルターポンプ)とチップコンベアを組み合わせたBT30番用のクーラントユニットの提供を開始しました。
東南アジアでも、Suzuka IP (Thailand)Co., Ltdによりタイで設計製造されたクーラントタンクにサイクロンフィルターポンプを設置したクーラントタンク『NOROSHI』を2024年10月にリリースしています。
チップコンベア付きタンク容量240Lのクーラントタンクユニット『NOROSHI』は、大きな切粉はチップコンベアで除去し、ミクロン単位の小さな切粉はサイクロンフィルターポンプで除去するため、省スペースかつ省メンテナンスのクーラントソリューションです。
ポンプに関する長年の知見を持つNOP。
高圧プランジャーポンプ・中圧トロコイドポンプ・低圧大流量インペラポンプなど用途に合わせた最適なポンプを選定しご提案していくことに加え、ポンプの技術と経験を活かして上記のクーラントユニットをはじめ、ミストコレクターなど最適な工場環境づくりのためのソリューションを今後もご提案していきます。
現在、タイ・東南アジアを中心に、海外の現地代理店のエンジニア強化にも取り組んでいます。クーラントタンクの切粉問題改善やメンテナンス省力化のほか、切削工具に合わせたポンプ選定のアドバイスなど、付加価値を高めたサービスを提供しています。