IPC(米国電子回路協会)は、1957年に設立したプリント回路協会(Institute for Printed Circuits)を前身とした、電子製品の品質・信頼性・一貫性を保証するための標準規格を提供する団体です。
製造や品質に関する規格は、業界や団体、または国別に多数存在していますが、現在ではIPC規格が部品の設計から組立までの要件の国際規格として広く認識されています。
日本スペリア(タイ)はIPCのタイにおける代理店として、IPC規格書の販売やトレーナー認証資格の申し込みを受け付けています。
本稿では、代表的な規格の内容についてご紹介いたします。
電子組立品における国際品質基準「IPC標準規格書」
■ IPC-A610 『電子組立品の許容基準』
IPC-A610は、電子組立品(実装済み基板)の受け入れ規格です。
組立品の視覚的な品質許容条件を取りまとめているため、EMSメーカー様では社内の品質基準として活用して頂いております。
定期的に更新版が発行されており、現在はVer. H(第9版)まで刊行されています。
20言語以上に翻訳され、日本語版・英語版、もちろんタイ語版も用意されております。タイ語翻訳は日本スペリアタイも協力させて頂いたため、タイ語のみ中表紙に弊社名を記載して頂いています!
■ J-STD-001 『はんだ付される電気および電子組立品に関する要求事項』
本規格は、電子組立品を製造するための、はんだ付の実践方法と品質に関する要求事項を規定しており、材料や工法に焦点を当てた品質に関する規格書です。EMSメーカー様では、この規格をはんだ付けや工程管理の品質基準として活用して頂いております。こちらも現在はVer. Hが最新版です。
▲IPCが発行する電子製品の規格書
タイでも取得可能!認証IPCトレーナー・スペシャリスト認証資格
■ 認証IPCトレーナー(CIT)
IPC公認のトレーナー資格で、自社内にてスペシャリストの育成が許可されたトレーナー資格。
上記では、IPC-A-610でCITの新規取得が可能です。現場の教育担当や品質基準を決定する部門への取得をおすすめしております。
※J-STD-001のCITトレーニングは、まだ提供を開始しておりません。
■ 認証IPCスペシャリスト(CIS)
実際の生産ラインや現場にて、組立品や受け入れ品の良否判定を行うオペレーター向け認証資格。
現場の作業者、特定工程の品質管理者への取得をおすすめしています。上記ではIPC-A610、J-STD-001でCISの新規取得が可能です。タイで受講する場合、タイ語で受講することが出来ます。(資料は英語の場合あり)
自社の品質基準を定めることは非常に難しいものですが、
IPC規格は、 国際基準であること
IPC規格は、
多言語化している規格書があること
IPC規格は、
認証システムがあること
これらがあることで、グローバルビジネスで戦うお客様から好評を得ております。
日本スペリア(タイランド)では、担当スタッフはCIS取得済みです。
弊社はIPCの代理店としても活動しておりますので、皆様からのお問い合わせをお待ちしております!