製造業においてのDXとは、ものづくりの現場で培ったノウハウやデータを経験値として蓄積していくだけでなく、デジタル化により情報を共有しやすくすること。それをリードタイム短縮・生産性向上・品質向上などに生かし、収益モデルに変革をもたらすことが目的です。
DX成功のカギは、集めたデータを有効活用して経営資源にフィードバックすることです。
クラウド・ビッグデータ・アナリティクスを駆使して様々なデータを統制する「つなげる力」、それをBI・AI・他アプリケーション上で活用して経営に活かす「あやつる力」が歯車のように回ることが、DXの理想形です。
これを実現するには、データが正確に集められていることが前提となります。
タイでも広がりつつあるDXですが、根幹となるデータ収集が不十分な現場が多いのが現状です。
例えば、モノと情報の一致が製造現場で実現できていないケース。こうした場合は、いかにデータを活用し、判断をスピーディーに下せる仕組みを整えたとしても、結果が出ることはありません。実態を正しく反映していないデータに基づいて修正を行なっては、かえって現場が混乱するだけの可能性もあります。
あるいは、非効率的な手作業を「当たり前」と思い込んで多くの時間と人手を割いている現場や、新しいシステムを導入するも、作業者が正しく使いこなせていないケースも多く見受けられます。
一般的な製造現場を例にすると、各工程において様々なシステム化・データ活用の方法があります。
これら1つ1つの取り組みがDXの一部であるといえますが、自社における課題や現状をすべて誰かが把握することは不可能です。すでに部門ごとにシステム化への取組みを行なっている場合でも、それぞれが噛み合っていない、またはどこかに弱点があるために全体の高収益化を阻んでいる場合が多くあります。
DXの実現には、最終的にどのような姿を目指すのか?はじめに自社のビジョンや目的を明確にすることが大切です。
Thai NS Solutionsはシステム開発・導入にとどまらず、お客様の現場に潜んでいる課題を洗い出し、解決への道筋を立てるお手伝いをしています。特に、日系企業への導入実績を多く積み重ね、日本人×タイ人のコミュニケーションの壁をも超えたノウハウを構築してきました。