総合工作機械メーカーであるオークマは、高効率生産工場『Okuma Smart Factory』をご提案しています。
Smart Factoryを構成する最先端のIoT技術や製品を最大限活用し生産最適化した実証モデルとして、オークマの3つの自社工場『Dream Site(日本)』を紹介します。
Dream Site(以下DS)は進化した自動化技術と熟練の技が織りなす未来工場です。
世界に誇るオークマの最先端技術と120年以上に渡り培われた熟練の技が融合し、高品質・高効率な工作機械生産を実現しました。これは、特注品でも大量生産並みの生産性を可能とし、マスカスタマイゼーションと呼ばれています。
IoTを駆使した生産計画に基づき、工場全体の加工や物流をコントロール。
素材投入から部品加工・組立・検査・出荷までを一貫して行ない、様々な工作機械をスピーディに生産しています。
部品加工エリアは、切粉自動回収システムにより常にクリーンに保たれています。
また太陽光や地中熱を利用することで、エネルギーコストを約30%削減しました。
自社製の制御装置を搭載したスマートマシン、ロボット、自動搬送システム等を多数採用し、完全な自動化システムを構築。24時間週7日間の連続自動運転を実現しました。
プログラム作成、動作シミュレーション等をPC上で事前に準備。
稼働率を極限まで向上させるために徹底したフロントローディングを実施し、現場での加工準備を最小限に抑え、生産の効率化を図っています。
IoTを駆使した「進捗・稼働監視」と「管理システム」により、あらゆる情報を一元管理します。
また、蓄積データを分析・改善し、更なる稼働率向上・リードタイム短縮へ繋げています。
オークマはこれらの取り組みにより、DSをマスカスタマイゼーションの実証モデル工場として確立させました。
DS2では、マスカスタマイゼーションに対応した高効率生産の先進モデルを構築するため、オークマと日立製作所の協創による取り組みが行われています。
日立製作所は、機械だけでなく生産ライン・工場・物流などを最適化するための高度なソリューションを持っています。
当社のノウハウと融合することでDS2の生産計画を最適化するための2つのコンセプトが生まれました。
従来のシステムでは別々に示されていた生産の進捗と設備の稼働状況を同時に監視し可視化します。また、過去の履歴から未来の予測までをダイナミックに分析し、生産遅延の原因を素早く特定。生産最適化への迅速な対策が可能になりました。
全ての加工部品にワークIDをつけて位置を正確に把握し、時間・分単位の正確さで部品搬送を指示します。また、今後はAIによる自動学習可能なシミュレーション技術を駆使して、どんな状況でも常に最適なスケジュールを自動生成できるシステム作りを目指します。
DS2で日々得られる生産最適化のノウハウ。
オークマはそれらを“ものづくりサービスソリューション”としてお客様に提供していきます。
DS1、DS2で得られたノウハウをもとに、オークマ可児工場に2019年に竣工されたのがDS3です。
DS3では、『LB3000EXⅡ ARMROID』や『MULTUS U4000 LASER EX』等の最新スマートマシンが採用されているほか、IoT活用やロボット・FMS(フレキシブル生産システム)の高度活用により自動化・無人化技術が進化しています。
オークマは、スマートファクトリー『Dream Site』によりお客様の工場の能力を最大限に引き出し、世界最高水準のマスカスタマイゼーションを実現いたします。