コロナウイルスのパンデミックを経て、インターネット通販の市場は世界的に拡大しています。
中でもタイのeコマース市場は、スマホ普及の影響もあって目まぐるしい急拡大を遂げています。
今回はそのような背景も踏まえて、オークラ輸送機が日本で手掛けた通販業界における物流システムの最新情報をご紹介します。日本の大手アパレルメーカーアダストリア様のEC『.st (ドットエスティ)』物流センターの自動化事例です。
アダストリア様は、自社ECのさらなる成長拡大に対応するため、出荷業務の効率化とスタッフの作業負荷低減を目的に2022年9月にEC物流センターを全面リニューアルしました。センターには、120台のAGV(自動搬送ロボット)と1400台の商品棚で構成したGTPシステムをはじめ、クイックシャトル(ストレージ装置)やPTIシステム(LED仕分け装置)など最新のマテハンシステムを導入しています。
当センターのコンセプトは、『“人”が主役の物流センター』。約20,000㎡もの広大な倉庫内を人が歩き回って商品を探すことがないように棚の配置や導入機器を設計・選定しています。
商品ピッキングから発送までの大まかな流れは以下の通りです。
出荷頻度の高い商品と低い商品とでピッキングの方法を分けています。
センター内に導入した特徴的なシステムについてご紹介していきます。
■ GTPシステム
全体の3割を占める出荷頻度の高い売れ筋商品(高回転商品)のトータルピッキングを行うGTP(Goods To Person)システム。1400台の商品棚と120台の搬送ロボットで構成されている。
AGVが該当品の格納された商品棚を下から持ち上げ、ピッカーが待機するステーションへ運ぶ。ピッカーは音声とモニターのガイダンスに従って棚から商品を取り出し、集品ケースに投入。従来のように人が倉庫内を歩いて商品を探す必要がなくなり、作業時間も大幅に短縮される。
■ PTIシステム(オーダー別仕分け)
集約ピッキング後の出荷先別仕分けが効率的に行える、新たなLED仕分けシステム。視認性に優れたLEDライトによる投入間口の指示と、見やすいタッチパネルによる投入数指示で、ピッキングにおける人的ミスを最小化し、高い作業生産性を実現する。同センターでは、16機のシステムを導入し、LEDライトや音声ガイダンスに従って最小限の作業者でオーダー別仕分けを行っている。
センターのリニューアルによって、1日あたりの出荷可能件数は、従来の最大19,000件から最大34,000件に増加。作業生産性は約1.6倍にも向上しました。
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