物流機械の総合メーカー「オークラ輸送機」のシンガポール子会社と、タイのコンベヤメーカーThai Rung United Engineering(TRUE)との合弁により2015年6月に設立されたのが、当社「TRUE Okura」です。成長を続けるタイの市場で、シンガポールオフィスからの営業サポートや遠隔メンテナンスでは限界があると判断。満を持してタイに進出してまいりました。
モノを搬送・仕分けするコンベヤやソーター設備、袋やケースのパレタイズロボットといった物流関連機器を、自前で全て取り揃えることのできるのが当社グループの最大の強みです。タイ法人はこれらを踏まえ、システム全体を供給するシステムインテグレータとしてお客様をサポートしています。
労働集約型産業の名残から、比較的軽量な荷についてはまだまだ人手による仕分けや積み付け作業が行われているタイの生産現場。それでも自動化・ロボット化の波は確実に広がりを見せています。今なお第一次産業の従事者が最多を誇るタイ。コメや砂糖、小麦といった食品原料や肥料・飼料の市場では、製品重量が50キロになるものもあって、人海戦術といえども容易ではありません。こうした場面でお役に立っているのが、創業90年を超えた当社グループのマテハン設備とノウハウなのです。
タイにおいては労働賃金の上昇や人手不足などもあって自動化は喫緊の課題となっています。ところが、自動化設備ともなるとまとまった支出を伴う設備投資が必要となり、なかなか踏み切れないところも少なくありません。こうした時、お悩み事の相談から解決までお客様の目線でワンストップで対応していくのが当社タイ法人の営業スタイルです。
急激な勢いで成長の続くタイのeコマース(EC)市場にも強い関心を持っています。自宅やオフィスに居ながらにしてインターネットで注文ができ、好きな場所で好きな時間に受け取りができるネットショッピング。向こう5年間で市場規模が5倍以上に拡大するという試算もあるほどです。自動化によるピッキングや仕分け、保管など、さらなる関連需要の拡大も見込まれます。有望な市場として照準を合わせて行く考えです。
タイ法人の立ち上げから早くも3年。おかげさまで滑り出しも順調に送ることができました。これからの向こう3ヵ年については、売り上げ倍増を当面の目標としています。しかしながら、タイローカル企業様には知名度はまだまだ。製造業の大展示会はもとよりニッチな展示会にも出展を続けるなど、積極的な営業活動を展開してまいります。「物流のことならTRUE Okuraに相談しよう!」。そう言っていただけるよう、存在感を高める努力を続けたいと思っています。