物流センターや製造業の工場・倉庫では、搬入もしくは保管された荷物を積み下ろすデパレタイジングが日常的に行われています。人手に代わり自動で荷崩し作業をしてくれるのがデパレタイジングロボットです。
今回は、ロボットハンドにカメラを搭載したデパレタイザー「FastPicker®」をご紹介します。
カメラをロボットハンドに取り付けることで架台不要!
システム構成がよりシンプルに
当社は以前からカメラとデパレタイザーとを組み合わせたソリューションを取り扱っています。しかし、従来はロボットとは別にカメラを架台や天井などに取り付ける必要がありました。「FastPicker®」は、カメラをロボットハンドに取り付けることで、カメラ架台が不要になり省スペール化を実現したことで周辺設備がとてもシンプルな構成になっています。
カメラ1台でマルチパレットに対応
ロボットハンドにカメラを搭載することで、複数のパレットステーションにも1台のカメラで対応することが可能になりました。これにより、作業効率が向上することは言うまでもありません。
ビジョン技術の向上により1台の作業スペースで1時間あたり最大700ケースの処理ができるようになりました。
※上記数値は、単載せ・複数個認識処理時の処理能力です。
※ケース条件・レイアウト等によりデパレタイズ処理能力は変動します。
3Dカメラで正確にピッキング&デパレタイズ
ビジョン技術でケースを確実にデパレタイジングしていきます。AI認識技術により寸法・形・柄が異なる様々なケースを認識することが可能です。バラバラに積まれたケース、荷崩れしたパレットにも対応ができるようになりました。
※ケースによる事前検証が必要です。
複雑なティーチング不要!誰でも簡単に操作可能
ロボット導入となると、ティーチング作業が難しく立ち上げ期間が長期化することを懸念される方も多いかもしれません。
しかし、「FastPicker®」はビジョンシステムにより、寸法やパターンデータなどの面倒な事前登録やティーチングが不要です。異品種の混在パレットもケース間の隙間や位置ずれなどもロボットハンドに搭載した3次元カメラで認識し、AI搭載のコントローラーで解析しながら効率よく確実にデパレタイズしてくれます。設置即稼働を実現し、運用コストも大幅に低減することができます。
従来、ロボットシステムはモノづくりの生産現場での活用が主でしたが、昨今は物流倉庫などでも導入が進んでいます。
オークラでは、物流現場の課題解決のヒントとなるソリューションの実績とノウハウを豊富に有しています。物流現場における自動化・省人化に貢献するご提案が可能です。