パトライトグループは、回転表示灯のトップメーカーとしてグローバル展開し、各国の現地ニーズに合わせた製品開発も行なっています。
近年、タイの“ものづくり”現場は、多品種少量生産への対応が求められています。
多品種の生産では、品種ごとに工程・加工内容が異なるため、ロスや不良増加の一因となります。
少量生産の場合には、段取り替えが増加し、品種ごとにロットやサイズも異なるため、生産性悪化へとつながります。
しかし、多品種少量生産への傾向は確実に増え続けており、現場での対応が不可欠です。
では、今後「どの様に生産性を向上させていくか?」
その問題を解決するためにパトライト(タイランド)がタイの生産現場へ提案し、導入されたソリューション事例を紹介します。
パトライトのIoTソリューションを活用した改善事例
Voice of Customer ― CPC DECAL CO., LTD. ―
印刷機の稼働状況を「見える化」・生産効率をアップしたい
- 導入前
- 紙データの収集に時間がかかるうえ、効率化への目標が見えづらかった
- ●稼働状況を一機ごとにチェック
- ●手書きで紙に記録
- ●紙データを集計して全体の状況を管理
- ●集計結果が出るまでにタイムラグがあり、正確性に欠けていた
- ●効率化への問題点が掴みづらく、オペレーターの改善意欲に繋がらなかった
ワイヤレスデータ通信システムによりリアルタイム集計が可能に
ワイヤレスデータ通信システムを導入
信号灯から直接データを収集し、設備稼働率データを集計、設備の稼働率やロス率を「見える化」するシステムです。
設備の稼働状況を正確に把握することで、ロス率を改善し、生産数向上に貢献します。
■導入に必要な機器とシステム
・三色信号灯とワイヤレスデータ通信用の送信機・受信機(AirGRID)を設置
・設備稼働モニターシステム「i-Brain(アイ・ブレイン)」を組み合わせたシステムを構築
⇒ 実稼働状況をリアルタイムで集計・モニタリング
⇒ 日々の稼働状況をデータで保存
IoTの力で将来の生産・改善計画も立てやすくなる!
工場内の稼働状況を紙データで集計しようとすると時間がかかり、問題をリアルタイムで把握できません。IoTシステムなら工場内の状況をリアルタイムで把握、紙データでは見えなかった改善点も明らかになります。
また、ソフトウェアに集積されるデータを活用することで、日々の生産計画や具体的な改善計画の作成に役立ちます。
- 導入後
- 現状と目標が明確になり、オペレーターが生産効率を意識しやすい環境になった
- ●機械毎の手書きの日報から正確な実稼働状況を自動で記録
- ●紙データでは見えなかった改善点が明確になった
- ●週の会議にて、正確なデータを機械毎に把握する事ができる様になり、問題点を早急に改善する事ができる様になった。
- ●現場に週毎のデータを掲示することで、現場のモチベーションアップにつながり、生産性が向上した。
- ●過去のデータと比較することで、より具体的な目標が立てられるようになった
週の報告会風景
毎週、現場に機械毎の生産効率を掲示
― お客様からの声 ―
システム導入後は随時、進捗を確認しながらトラブルへの即応体制をとっています。
集まった平均稼働率のデータを週次・月次で工場内に掲示し、オペレーター自身が担当機械の稼働率を確認できるようになったので、生産性アップや問題改善への意識に繋がっていると思います。
今後は、別の機種への設置も検討中で、すでに設置している印刷機のデータと連携できるシステムの導入を計画しています。
― CPC DECAL CO., LTD.の会社概要 ―
オフセット、シルクスクリーンなどの印刷。
特殊印刷技術を生かしたノベルティグッズの提案・製作。
タイで回転灯「パトライト®」・信号灯・IoT活用など、生産現場の改善に役立つ情報表示機器をお探しの際は、お問い合わせフォームよりご連絡ください!