パトライトでは、無線コントローラを使用した遠隔報知ワイヤレスコントロールユニット「WIO シリーズ」 をリリースしました。見通し100メートルの通信が可能、中継機を設置することで最大400メートルの長距離通信が可能です。本稿では、同製品の特長と使用例を紹介します。
<「WIO シリーズ」特長>
■ プラグ & プレイ機能
電源をONにするだけで送信機と受信機のペアリングができるため、細かな設定は必要なく簡単に使用できます。見通し100メートル、最大400メートルの無線通信が可能です。
■ 信頼性が高く安定した無線通信
無線仕様はBluetooth®(Long Range)を採用しており安定的な通信が可能です。通信状態はインジケータの色で確認できます。
■ 中継機能
受信機を中継器として使用することで送受信距離を最大400メートルまで延長できます。中継器は最大3台まで使用可能です。
■ かんたん設定
本体のメインスイッチで設定可能です。
✔ 同一エリア内で最大8グループの運用が可能なグループID設定
✔ 受信機または中継器のON/OFF切替により、送信機のON/OFFが連動できるレベルモード
✔ A接点入力/B接点入力の選択が可能な入力論理切替
✔ 受信機の出力保持時間を設定するワンショットモード(出力保持/12秒出力)
使用例1 保守エンジニア呼出しシステム
状況:オペレーターで処理できない機械トラブルが発生。保守担当者への報知が遅れ正常復旧までに時間がかかるケース。
解決法:機械の異常をリアルタイムで報知し、保守担当者を迅速に呼び出すことでダウンタイムを削減できます。
使用例2 工場内機器の異常報知
状況:工場内のユーティリティ設備はトラブルに気づきづらく、気づいた時には製造に影響が及んでしまっているというケース。
解決法:中継器を使用し、より遠くまで信号を送信することで、離れた場所の事務所などに遠隔報知します。それにより、トラブル解決を効率化できます。
使用例3 死角になる設備や機器の状態表示(見える化)
状況:製造ライン内の死角になりやすい設備の稼働状況が確認できず、異常検知や設備停止に気づくのが遅れ、生産性が低下してしまうケース。
解決法:死角の設備の異常信号をWIOで見やすい位置まで無線通信し、信号灯を光らせることで素早い報知が可能です。
使用例4 運搬機器の安全対策
状況:通りがかりの作業者が接近中の機器や車両に気づかず、衝突事故が起こるケース。
解決法:運搬機器がセンサーを通過時に、歩行者に対して音と光で注意喚起を行い、事故を未然に防止できます。
ワイヤレスコントロールユニット「WIO シリーズ」は、工場のスマートファクトリー化を推し進める機器です。機械のダウンタイムを低減し、効率的な生産ラインの構築と運用に貢献します。