再研磨や特殊切削工具を手掛けるPTSツール(タイランド)。
タイの日系企業を中心に高品質な切削工具やきめ細やかなサービスを提供しています。
今回は、お客様のご要望により広くお応えするため、新設備導入と技術力により提供できるようになった小径の特殊切削工具についてご紹介します。
新設備であるROLLOMATIC社の研削盤の導入により、ミニマム0.5ミリ径からの切削工具を提供できるようになりました。人の髪の毛が0.3ミリなので、0.5ミリはそれが少し太くなった程度。非常に細く折れやすいため、管理が難しい切削作業です。
当社では切削工具を削る砥石の管理を徹底しています。切り込みは100分の1ミリ単位と非常に小さく、砥石の摩耗が寸法に与える影響を防ぐ必要があるからです。
また、小径の切削工具の品質を安定させるために、日本と同等の品質検査体制を整えています。一般的に使われている投影機での検査に加え、さらに精密な検査のために非接触CNC測定機も導入しています。
タイで高品質な小径の切削工具を生産している業者は多くありません。
ローカル企業でも小径を扱っているところはあるものの、品質が安定せず生産がなかなか上手くいっていないようです。また、日系の大手工具メーカーでは、タイで生産を行っている企業は多くありません。
以前に比べ、タイにおいて小径の切削工具の需要は増加傾向にあります。特に自動車関連の小型部品向けに、小径の特殊工具は今後注力していきます。
PTSツールは「お客様第一主義」をモットーに、ご依頼いただいた工具一つひとつに検査表を付けるなど品質管理に注力してきました。
また特殊工具でも1か月程度で対応するなど、納期の短さにも自信があります。今後も品質向上に努めながらお客様の要望にタイムリーに応えていきます。
当社では、社内で技術向上を着実に進めています。以前は社内のやり直し品であるリワーク品が月に2,000件程ありました。例えば「芯だし」といわれる作業。この業界では当たり前のような作業ですが、着任当初は面倒臭がって誰もやろうとはしませんでした。
地道な声かけやペナルティを課すなどの工夫をすることで、ベテランから若手へ作業が浸透。1分もあれば終わる作業ですが、確実に習慣化することで、今ではリワーク品は多い時でも100件程になりました。ほんの一例ですが、ほとんど経験のなかったタイ人スタッフも含めレベルアップにつながったと自負しています。
スタッフ全体の技術力向上も、高精度な小径工具の提供に繋がっています。
■特殊工具の製作、再研磨等に課題をお持ちのお客様は下記フォームよりお問い合わせください。
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松村 Matsumura
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