PTS ツール(タイランド)は、機械・工具商社「東陽」のタイ現地法人です。2001 年の設立時は、工具類の再研磨事業からスタート。最盛期は受注数が1日1万本に達しました。
2014年からは工具の新規製作事業を開始し、昨年度は売上の20%を占めるまでに成長しました。
今後は、他社が取り組まないような付加価値の高い分野で、さらにサービスを拡大していきたいと考えています。
バンコク東郊アマタシティー・チョンブリ工業団地内にある自社工場は、2014年10月に完成。
同工場にて、小径工具と特殊刃物の新規製作の受注生産を行なっています。
現在手掛けているものの多くは自動車、オートバイ関係、何れは弱電機器などの精密機器向けのものを手掛けたいと考えています。
小径工具は、直径が1mm〜2mmという極小の世界。それでいて数千回以上もの使用に耐えなければなりませんから、優れた耐久性と品質が求められます。
もし工具に欠陥があろうものなら、稼働中に折れてしまったり、加工の仕上がりにバラツキが出かねません。また、生産量の歩留まりにも影響が出てしまいます。小さくても重要な役割を果たすのが小径工具なのです。
工具を研磨する砥石は管理が難しく、さらに研磨の技術は簡単に模倣できません。
砥石の管理には長年の経験も必要になりますので、そこに当社の大きな強みがあると思っています。研磨を終えた小径工具は、当社の協力工場でコーティングを行ないます。適切な表面処理により、製品寿命を延ばすことができます。
このようにして、製作する当社の小径工具や特殊刃物は、他の現地メーカーが追随できない品質と耐久性を備えています。
タイ進出当初、工具類の再研磨から事業を起こした頃は、工場を24時間稼働させるなど、量に主眼を置いた生産体制を取ってきました。
ところが、日系の同業他社の進出やタイのローカル企業の技術力が次第に向上すると、競争もより激しくなり、当社も主力製品の見直しを迫られています。
新たな主力製品としては、ローカル企業や新規参入企業では取り扱うことが難しい、高い技術や品質が要求される高付加価値市場向け製品に設定しています。
具体例を挙げると、昨今伸長の著しい医療機器業界です。医療の高度化や健康志向の拡大によって、新たな医療機器の開発が今後も進められていくものと予想されます。当社が持つ小型工具向けの研磨技術は、同市場に最適です。
医療機器以外でも、当社の技術力と経験で貢献できる分野があればサポートを惜しみません。
PTS ツールは、豊富な経験と高度な研磨技術で仕上げた工具でタイの産業に貢献いたします。
タイで小径工具、特殊刃物の製作、再研磨等に課題をお持ちのお客様は下記フォームよりお問い合わせください。