図面もないところから、「こんな感じで…」とイメージを聞き、切削工具を採寸データから起こし、新規の製作物として受注・生産・納品する在タイの日系企業がある。創業70年を超える機械・工具商社「東陽」のタイ法人PTS TOOL (THAILAND) CO., LTD.だ。2001年に再研磨の事業から始まり、14年からは新規製作の事業もスタートさせた。1日あたり1万本の再研磨実績に加え、標準品だけでなく、特殊品の製作・再研磨も得意としている。ニッポンのモノづくりをタイで支えるかけがえのない一社だ。
ドイツ製高精度測定器を2台備え、切削工具の新規製作に対応する同社。図面やデータを紛失してしまったとしても、同じ性能の工具を新規製作することできるというのだから、モノづくりに関わる者にとって非常に心強い。
ファクトリーマネージャーの松村篤士氏は、そうした現場を支える責任者。「現物を見れば、どんな仕様かが分かります。どんなメーカーの工具にも対応できます」と言い切る。そこには、長年に渡り現場に携わってきたという自信がある。プロジェクト開始から5年。工具の新規製作は立派な事業の柱に成長した。
今後は、更なる成長を目指し、特殊製作品の分野を拡大していく方針だ。設備の充実を図るため、年内にも5軸CNC加工機などの導入を予定している。
「大手メーカーの手の届かない付加価値の高いジャンルで勝負をかける」と松村氏。再研磨のボリュームを増やしながら、将来性の高い新規製作にも注力していく。
これまでは、自動車市場からの需要が多かったという再研磨や新規製作の依頼だが、このところ弱電市場など新たな部品メーカーからの引き合いが強まっている。「今後は、さまざまな分野で、当社の豊富な経験とノウハウを活かしていきたい」と松村氏は語る。
タイでの特殊工具の再現・新規作成、再研磨は、PTSツールにご相談を!
今回の取材で、PTSツールの工具に関する付加価値の高い技術と長年の知見を垣間見ることができました。タイで特殊工具に関してお困りの方は、ぜひ松村氏にご相談してみてはいかがでしょうか?
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