PTSツール(タイランド)は、2001年よりタイで工具の再研磨事業を行ってきました。2014年からは特殊工具の新規製作にも力を入れています。
そんな当社ですが、今月(2019年5月)新たに設備を導入し、今まで応えられなかったお客様の依頼に対応できるよう体制を整えました。
今回は、新設備とそれによって可能になるPCD工具のサービスについてご紹介します。
2019年に創業100周年を迎えたWALTER社(正式社名:Walter Maschinenbau GmbH)は、PCD(多結晶ダイヤモンド焼結体)工具や、金属、木材の研削向けのCNCマシンを製造するドイツメーカーです。ヨーロッパ・アメリカを中心に、世界中の研削シーンでWALTER製の機械が使われています。
今回当社は、高性能でPCD工具研削を得意とするWALTER社のCNC放電加工研削盤「HILITRONIC POWER DIAMOND」を導入しました。
1 回転電極と砥石双方を兼ね備えた「2イン1」の5軸CNC放電加工研削盤。
2 直径3~320mm(400mm)のPCD工具の生産及び再研磨が可能。
3 放電と研削加工を組み合わせることにより、加工の柔軟性が高く品質面における改善が可能。
4 PCDをはじめHSS、超硬工具など様々な材料に対し高精度での加工が可能。
なぜ今回、この設備を導入することになったのか。
これまで当社は、PCD工具に関する再研磨の依頼を頂いても、加工設備が無いために外注するか、お断りをしなければならない状況でした。
しかし、そういった状況の中でもPCD工具のご依頼は度々頂いており、どうにか当社が高い品質でそれにお応えできるようにしたいと考えていました。
また当社としても、「超硬工具の再研磨」・「特殊工具の新作製作」の事業の他に、更にサービスを拡充したいという想いがありました。
この放電加工研削盤を導入することで、単純に生産能力の増強に対応するだけではなく、アルミを主に加工されているお客様の工具の再研磨・生産のニーズにも対応していきたいと思っています。
タイにはPCD工具の再研磨を高い品質で行う業者は多くありません。
特に複雑な形状になれば再研磨の難易度も上がり、日本へ工具を送って再研磨を依頼される場合(メーカー再研)も多いかと思います。
その場合、時間も費用もかかり、仮に新たな工具を購入するとしても大きな負担になってしまいます。
PTSツールでは、今回の設備導入を機に、今後PCD工具の対応にも注力をしていきます。
タイにおいて高いレベルの再研磨を行うことで、お客様の再研磨コストや流動数(在庫)の低減に繋がるようなサービスを展開してまいります。
■タイでPCD工具の再研磨でお困りの方は、お問合せフォームよりご連絡ください。
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松村 Matsumura
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