菱光社ベトナムは、ニコン(NIKON)やフューチュアテック(FUTURETECH)の正規代理店としてベトナム国内向けに各種精密測定機器を提供しています。
今回は、当社が提供している製品や、サービスの特長・強みについてご紹介していきます。
ニコンの校正免許証を取得したスタッフが校正作業を担当
当社は、2009年に駐在事務所を開設した後、2011年にベトナム法人を設立しました。目的はベトナム市場を本格的に開拓するためです。
顕微鏡や測定機、分析装置、試験機といった精密測定機器の商社として事業を展開している弊社の大きな特長の1つが、正規代理店として扱っているニコンの製品です。ニコンが認定する校正作業免許証を取得したベトナム人技術スタッフがホーチミン本社とハノイ支社に各1名在籍し、ニコンの測定検査分析機器の校正作業にあたっています。
▲ニコン認定のエンジニアスタッフ
この免許は、実は日本人にとっても取得が難しく、技術やセンス、豊富な実務経験が求められる資格なのです。
校正免許を取得している2名のベトナム人エンジニアは、日本語も話せるので、顧客担当者が日本人・ベトナム人問わず、スムーズに校正作業を行うことができます。
測定機器は、使用年数や使用頻度により装置精度チェック(ズレ確認)が必要です。測定機のステージサイズにより装置精度保証は異なります。50mmステージから650mmステージは当社で対応可能です。またズレが生じるのは経年によって機器が摩耗してしまうため、校正施業とメンテンナンスを行います。
技術スタッフは、装置の性能(精度)が装置精度保証内に収まっているのか、専用の工具を使ってしっかりと校正点検を行う役割を担っています。
製品を分解し、必要であれば部品を交換し、清掃・校正点検を行って、校正証明証を発行する。年に一度のこの一連のメンテンス作業をベトナム国内において綿密に完遂できること。これは弊社の大きな強みです。
▲測定機の校正の様子
積極的な営業でお客様との間に強いパイプを確立
ベトナム法人設立から約10年。ニコン製品のベトナム国内での販売実績は、工業用顕微鏡分野におけるナンバーワンを誇り、全体の販売台数も順調に伸びています。コロナ禍にあってもこの傾向は変わっていません。昨年の販売数は前年比10%増を達成しました。
工場が大きく増えているわけではありませんが、受注増につながったのは当社がお客様とのパイプを積極的に作ってきた成果だと考えています。
ホーチミン本社とハノイ支社ではそれぞれ日本人1名、ベトナム人1名のスタッフがセールス担当として事業を展開しています。社内にはデモ機も保有しているので、お客様のワークを使ったテストも実施しています。
昨今は、測定の分野においても自動化の需要が高まっています。
離職率が高いベトナムでは、担当者が頻繁に入れ替わり、測定の技術が継承されづらいという問題がありますが、自動機はこうした問題の解決につながる選択といえるでしょう。
これからも、お客様の要望をセールススタッフが丁寧にヒアリングした上で適切な精密機器を提供し、お客さまとの間に太く強いパイプを築き上げていきたいと考えています。
技術スタッフを拡充し、外資系企業の開拓に注力
現在、当社の顧客の比率は日系企業が90%。残りがベトナムのローカル企業という構成ですが、これからは中国や台湾系の企業、さらには欧米系の企業の開拓も進めていく計画です。
日系企業のベトナム進出はコロナの前には活発でしたが、それも一段落しました。将来的にはまだ訪問できていない外資系企業への営業にも力を注ぎ、新たな領域を確立していきたいと思っています。 また、技術スタッフの拡充も急ぎます。販売量の増加に伴い、お客様からの校正・メンテナンス依頼も増えてきたためです。
顕微鏡や測定機、分析装置、試験機は製造装置ではありませんが、最終製品の品質を左右する重要な道具です。今後とも、技術や品質・精度、サービスに磨きをかけ、お客様をしっかりとサポートしていきます。精密測定機器をご検討のお客様はぜひお気軽にご相談ください。