菱光社タイランドでは、超音波技術を使った洗浄機・カッター・計測器などに強みを持つ、本多電子の製品を取り扱っております。
中でも、昨年よりタイ市場向けにも発売された超音波探傷映像装置(SAT)「HA-60A」は、金属部品の不良を非破壊で検査できる業界内でも注目度の高い画期的な製品です。
本稿では、同製品の特長や本多電子の独自技術についてご紹介致します。
超音波探傷映像装置は、超音波の信号を送り、画像によって内部の気泡や剥離・異物を検査する非破壊検査装置です。電子デバイスの欠陥解析に多用され、中でもEVや自動運転など5Gといった最先端の製品に利用されているセラミックコンデンサの分野で需要が高くなっています。
では、なぜ超音波検査が良いのでしょうか?
例えば、ボイドの検査をする場合、生産した部品を一部抜き取って実際にそれを切断して確認する破壊検査をしている現場も現状多いようです。これはわかりやすく生産した部品が破損してしまう点、そして切断する際に空気が入り込む可能性もあり、評価しづらいという点がデメリットです。
その他、非破壊検査ではX線検査やX線CT検査も候補となりますが、これらは値段が高い傾向にあり、場合によっては超音波検査の倍以上の金額になります。また、剥離・ボイド・クラックなどはX線に比べて超音波がより見やすい(検出しやすい)のも特長です。
コスト(コストパフォーマンス)や剥離・ボイド・クラックの見つけやすさで、超音波検査に優位性があるのです。
⇒ワークを回転させながら超音波を当ててスキャン検査できるのは本多電子が唯一に近い
・探触子(プローブ)を追加する
⇒スキャン範囲が広がり検査スピード・効率が向上
・水槽サイズの拡大
⇒200㎜×200㎜をスタンダードとして、大きなサイズも対応可能
その他、大量生産の現場向け(まとめて多数の部品を検査可能)、日本語・英語ともに対応可能な点も魅力です。
半導体、セラミック製品、樹脂・金属・鋳物部品、金属溶接・ろう付け部など様々用途がありますが、タイでは金属部品のろう付け部の検査での需要が期待されています。
ご希望があれば、導入前にお客様の実際のワークを使ったテスト検査もアレンジ可能です。
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