物質の組織や構造などを確認できるSEM(走査電子顕微鏡)。近年では、製造業で導入するケースが増えてきています。導入の背景には、分析機関の混雑、製品の品質向上、お客様の信頼の確保などの理由があります。
弊社が販売に力を入れている製品のひとつにSEMがあります。これはScanning Electron Microscopeの頭文字を取ったもので、走査電子顕微鏡のことです。
光学顕微鏡では見ることができない、微細な部分まで見ることができます。
弊社は、JEOL(日本電子)の代理店として、SEMの販売を手掛けています。
電子顕微鏡と聞くと、化学業界を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実際には製造業界での活用も増えています。また、近年では、スマートフォンなどの基盤の小型化に伴い、電子部品業界での需要も増えています。
製造業ではどのような場合にSEMが必要になるのでしょうか。それは主に、材料や加工が原因で不良品が出た場合です。製品不良が出ると、製造業者は使用した材料の配合が正しかったかどうか、異物などが混入していなかったかどうか、などをミクロの単位まで分析、解析して原因を究明します。
多くの場合、この作業は外部の分析機関に依頼します。その理由として、SEM自体が大変に高価であること、また製品不良は頻繁に起こるものではない、などが挙げられます。ところが近年では、分析機関の混雑により結果が出るまで時間がかかり、お客様が求めるスピードに対応できないケースが増えてきています。このような実情を受けて、タイの製造業界におけるSEM導入への関心が、わずかながら高まっています。
弊社が代理販売を手掛けるJSM-IT200は、とにかく素晴らしい製品です。
サンプルを試料室に入れる際にサンプルのポジションをカメラで把握することによって、映された映像からズームアップすればカメラ映像からSEM像に自動的に切り替わります。観察したい場所が簡単に見つかるようになります。
このほかにもJSM-IT200には、以下の便利な機能が備わっています。
●観察中の視野のスペクトルと元素表示で主元素が確認できるLive Analysis分析機能
●SEM像から分析まで、全データのレポートの一括作成などが可能なSmile View Lab機能
企業にとって、SEMを持つこと自体が、お客様からその企業への信頼感を高めることになります。ある電子部品会社は、サプライヤーから仕入れた部品を自社で組み立てて納品しているため、お客様に品質の保証をしなければなりません。SEMを所有していれば、品質に関する問題が起こった場合にすぐ対応できることを意味し、お客様に安心と信頼をアピールすることができるのです。
また先に述べたようにSEMは非常に高価であり、実際の需要は高くても、導入している企業は多くありません。競合他社との差別化を図る意味でもSEMの導入にはメリットがあるのです。
SEMの導入を検討の際は、ぜひ弊社にご相談ください。
■お問合せ
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立テ Tate
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