タイのBtoC市場においては、2010年頃からFacebookなどのSNS上で、企業から一般消費者に向けた情報発信が盛んに行われるようになりました。そして、LINEの登場によりSNSのメッセンジャー機能が注目され、多くのタイ人が仕事の連絡やファイル送信にSNSを活用するようになりました。2019年1月時点でFacebookの利用者は5300万人、LINEは3800万人となっています。日本以上にSNSが利用されるタイの状況を受けて、日系のBtoB企業、製造業企業でも広告・販促にSNSを取り入れる企業が増加しています。
今回は、FacebookとLINEの広告機能の比較と有効性を簡潔に説明したいと思います。
ユーザーはタイムライン中心の使用
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広告はタイムライン中心で、口コミ的な情報発信
■タイムラインを中心に広告を配信することができ、比較的割安な広告費で大人数にリーチすることができる。
■広告出稿にあたり、配信対象を性別、年齢、地域、関心でセグメンテーションすることが可能で、無駄な広告を削減することができる。
■販売促進につながることもあるが、広告費をかけて多数のターゲットにリーチすることから認知と製品理解を目的とした広告的な役割が大きい。
ユーザーはメッセージ送受信中心の使用
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ダイレクトメッセージの送信で、プッシュ型の情報発信
■企業がLINEのオフィシャルアカウントで情報配信するには有料会員が有効です。無料プランもありますが、メッセージの配信数に制限があり広告・販促利用には向きません。
■LINE NEWSやタイムラインに広告を出稿することができますが、多くのユーザーが利用するトークリストにメッセージを送信するのが最も有効と言えるでしょう。メッセージ機能を有効に使うには、友達の数と質がポイントです。友達を増やすには広告機能も活用できますが、営業スタッフが既存顧客や見込み客を訪問する際に友達になってもらうなど、地道な活動が重要です。
Facebookの効果的な運用には広告費が欠かせないことから、予算がある程度取れて、企業認知、製品認知の向上が販売に結び付く企業に向いています。LINEは、営業スタッフなどのマンパワーで質の高い見込み客を囲い込むことが重要です。能動的な営業スタッフが多い企業に向いていると言えますが、LINEが広告機能を随時拡充しているので、その有効性を確認し、柔軟に活用することもポイントです。
佐藤 Sato
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