インターネット、そしてスマートフォンの利用が一般化したことで、タイの製造業界でも動画の使用が増加している。製造業における従来の動画使用の主な目的は下記の3つになるだろう。いずれも補足的な役割だ。
①ウェブに掲載する製品情報の視覚的な説明素材
②商談時の説明の補完
③展示会でのアイキャッチ
ターゲットを絞った動画広告で見込み客獲得につなげる!これからは、制作した動画の活用方法が重要になる。活用のポイントは、動画広告として使うことだ。動画広告と言えば、一昔前はテレビCMしかなかった。しかし、YouTubeやFacebookの出現により、動画広告はどんな企業にとっても身近な存在になった。
ネットの動画広告の特長は、ターゲットを細かく絞れることだ。性別、年齢、居住エリア、関心、仕事の役職などの項目を設定し、広告したい製品に合ったターゲットを選択していく。例えば、工作機械の動画をタイ人向けにFacebookで広告するとする。広告の効率化を考えて、工業団地が多いチョンブリー県にエリアを絞り、各条件を設定すると下記の様に広告の対象人数が算出される。
・エリア:タイ・チョンブリ県
・言語:タイ語
・性別:男女
・年齢:30~59歳
・関心:工作機械
>>条件に合うターゲットの人数:31,000人
ターゲットが決まれば、あとは広告予算に合わせて広告期間などを設定していく。テレビCMとネットの動画広告は、広告効果の面でも大きな違いがある。ネットは、動画広告を見て興味を持った見込み客をリンクから製品詳細ページなど、他のウェブページに誘導し、より販売に近いコミュニケーションが可能になる。動画素材をお持ちの企業は、ネットでの動画広告をテスト的に実施し、効果を検証してみるのもいいだろう。
佐藤 Sato
Mobile: +66-65-512-4955
Email: msato@koasha.co.th