▲サイアム サンリツ 幸澤 直人(こうさわ なおと)(左)とシギヤ(タイランド)佐藤 晃(さとう あきら)GM(中央)、白山タイランド 服部 高久(はっとり たかひさ)GM(右)
タイでも日本同様(三立興産)に長年のお付き合いがあるシギヤ精機製作所のタイ法人シギヤ(タイランド)と、白山(タイランド)のコラボ企画として完成した、シギヤ(SHIGIYA)製・CNCアンギュラ円筒研削盤『GAET-30』× 白山製・ボトムスラッジ回収システム『BSS』による「クーラントタンク内スラッジ回収のソリューション」をご紹介します。
シギヤ精機製作所(SHIGIYA/本社:広島県福山市)は 1911年(明治44年)に創業された、円筒研削盤、アンギュラ円筒研削盤、センタレス円筒研削盤など、様々なタイプの研削盤を製造、世界中に販売する広島発のグローバル企業です。 シギヤ(タイランド)は シギヤ精機製作所のタイ法人として、2010年に当地へ進出されました。
一方の白山タイランドは、石川県白山市に本社のある、1953年(昭和28年)創業の工作機械用チップコンベヤ、工作機械用クーラントユニットなどを製作・販売する白山機工のタイ法人です。
白山タイランド「クーラントタンクのボトムスラッジ回収」の技術を活かした、シギヤ製 円筒研削盤の砥粒除去
▲SHIGIYA(TAIWAN SHIGIYA製)のCNCアンギュラ円筒研削盤『GAET-30』
シギヤ(タイランド)佐藤GMのコメント
SHIGIYAの円筒研削盤は、砥石を使用してお客様のワークを加工します。
従来のマグネットセパレータだけではどうしても除去できなかった微小なスラッジや砥粒が クーラントタンク内、特に四隅に残ってしまうことがあるため、お客様から対応策のご要望を受けることがありました。
白山(タイランド)さんは、得意とされているコンベヤの技術を使ってスラッジを物理的に掃き出すという、他社とは発想が異なる方式を用いてBSS(ボトムスラッジ回収システム/後述)という独自のシステムを開発しました。
BSSは構造がシンプルなので、メンテナンスが簡単ですし、価格も安くできます。 BSSを搭載した当社の円筒研削盤は、環境に対する意識が高くない企業の担当者にも、価格面で訴求できると考えています。
当社のショールームでBSS搭載のGAET-30をご覧いただけますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
▲GAET‐30のクーラントタンクに取り付けられた、ボトムスラッジ回収システム『BSS』
白山タイランド 服部GMのコメント
クーラント液は加工精度や冷却に欠かせない重要なアイテムですが、クーラントタンクの清掃が大変だったり、タンクの角に溜まったスラッジが除去できないなど、スラッジ回収に関する悩みを抱えているお客様がたくさんいらっしゃいます。そこで、白山(タイランド)では、コンベヤでスラッジを強制的にかき集めて吸引・回収するボトムスラッジ回収システム『BSS』を開発しました。
BSSでは、かき板が底面のみを移動するため、省スペースで機械への供給ポンプの邪魔をすることがありません。吸込みポンプの先に、サイクロンフィルター・バックフィルターなどの各種フィルターや、マグネットセパレータを取り付けることにより、クーラント液のろ過を確実に行ないます。
当社では、切削機・研削盤用・タンクサイズを問わず、使用環境に合わせて柔軟に設計・製作いたします。スラッジ回収に課題をお持ちのお客様には、シギヤ(タイランド)様のショールームにて、実際にデモ機を使って効果を実感していただきたいと思います。
▲BSSを前にして、技術的な話が弾む佐藤GMと服部GM
▲「微小なスラッジ(切粉)や砥石の粉(砥粒)を
従来のマグネットセパレータだけで取り除くことが
できませんでした」と語る佐藤GM
三立興産グループでは環境保全を目指したシステムのご提案を進めています。
身近な環境を守ることは、私たちの暮らしを守ることであり、地球を守ること。 そして今や、環境保全は地球規模で考えなければならない時代の要請となっています。
当社ではシステムのご提案に際し、様々な環境保護の観点に立った製品構成を常に心がけ、お客様と共に、環境保護活動に貢献できるよう事業展開を進めています。
取材協力