日本での勤務に向け、タイ人労働者のサポート研修をスタート 【外国人労働者・タイ人】
14/05/2020
SAMURAI ASIA Editorial Department
日本での外国人労働者の雇用が本格化するなか、日本企業のタイ人採用を支援するシンセイソリューション リクルートメント(タイランド)のタイ人内定者向けサポート研修が始まった。
4月から6月末までの3ヵ月間、日本語による座学と現任訓練(OJT)で経験を積み、日本の第一線に送り出される。
研修を受けているのは、今春、泰日工業大学を卒業した男性7人、女性5人の計12人。
自動車工学やコンピュータプログラミング、電気電子など出身学科は多種多様。
全員が日本にある自動車関連企業などへの入社が決まっており、各社は即戦力として期待を寄せる。
入社に先立ち、内定者への日本語教育などの研修を請け負っているのがシンセイソリューションだ。
▲毎週月曜日から金曜日まで、日本語の習得に力を入れている
研修は、平日(月曜日から金曜日)の午前8時30分から17時30分までみっちり行なわれる。
日本語の読み書きなどを習得する座学が週4日。
残る1日は、タイにある日系企業に足を運んでの実地授業。
機械の組み立てやコンピュータ制御の仕組みなどを学ぶ。
分刻みの学修プログラム。息つく暇もないほどのハードスケジュールだ。
真剣に取り組む研修生を学修やメンタルの面で支えるのは、教育担当のタイ人スタッフだ。
日本語を教えるタイ人教師は2人が常駐し、付きっきりで就業に必要な日本語の言い回しや会話のノウハウ、さらには日本社会の作法なども教える。
▲教育マネージャーのケアさん(Nantachporn Panichsuk)
タイの優秀な学生たちが日本で即戦力人材として活躍するためのメソッド
教育担当のケアさんも泰日工業大学の卒業生。
自身は経営学部卒業だが、他学部出身の友達もいて勝手はよく理解しているつもり。
「各人が持つ得意なところ、長所を伸ばし、スキルアップさせていくのが私たちの仕事。そのためのお手伝いをしたい」と抱負を語る。
マネージャーとして管理全般を担当するジョーさんも泰日工業大学の出身。
日系企業での勤務経験が豊富で、タイ人大学生の採用を支援するジョブフェアなどでの出展・実務実績も併せ持つ。
「本を読んだり座学だけでは学べない点をOJTなどでしっかりサポートしていきたい。研修生のみなさんには是非、夢を実現してほしい」とエールを贈る。
▲営業同行や機械の組み立てなど、日本で働くための実践的なOJTが行われている
シンセイソリューション リクルートメント(タイランド)のサポート研修は、働きながら学べるのが最大の特徴。
研修期間、研修生には一定の給与も支給される。
「社会人としての自覚を持ち、学修に励んでもらうため」と、その狙いと目的を語るのは同社の小林 道MD。
ひとりの落伍者も出さずに無事日本への送り出す使命を担っている。
今年度の研修生は、研修終了後、名古屋市にある総合設計会社のヒラテ技研に10人、静岡市にあるスクリュープレス脱水機メーカーの川口精機に2人が入社する。
▲小林 道マネージングダイレクター(前列中央)
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