株式会社ショウワの製造部 加工課 係長 兼 タイ工場リーダー、田中大地(たなか だいち)と申します。
当社では、この度タイに新工場を開設し、ショウワ製品のタイ生産拠点としての役割を強化していくこととなりました。
韓国では、タイに先んじて15年前より食器洗浄機等の量産機をメインに現地生産を実施しており、現在も日本への輸入・ローカル納入含め、現地生産しています。
同じく15年前から、特注機メインの海外進出を計画していました。
しかし、中国・インドネシア・メキシコと、全て後手に回ってしまい、他メーカーに先を越されて海外進出を断念してきた歴史がありました。
そこで、タイを東南アジアの生産工場として位置づけ、設立を決めました。
タイは中国と FT 協定を結んでおり、日本以外への輸出のメリットもあり、賃金が上昇傾向にあるものの、他の東南アジア地域と比較して人員採用の面でも優位と考えました。
また、ボイラーの総合メーカー NTEC-Thai がパートナーとして協力いただいているのも、タイ進出の重要なファクターです。
タイ法人の設立当初は、ローカル納入装置の生産拠点として、また日本以外の国への輸出拠点として計画していましたが、現在は日本への輸入装置生産・研究開発拠点としての役割も担っています。
日本での研究開発はコストがかかるため、比較的人件費の安価なタイでテスト機を製作、実験データに基づき日本で製作する装置(実機)へ反映する方式を採用し、一定の成果を得ています。
ショウワは「キトサン」を活用した土壌改善剤の開発に成功し、タイをキトサンの生産拠点とする計画も進行中です。
当社の土壌改善剤は、エビ・カニの甲羅が主原料のキトサンを使用した製品です。
これは、SDGsの観点では「海洋資源の保護」にあたり、タイ・東南アジアの環境負担低減という課題にも貢献することとなります。
コロナ前は、タイ支社はローカル納入および東南アジアへの輸出拠点と位置付けていましたが、コロナ流行後はタイ国内の購買や輸出が停滞しており、日本への装置半完成品輸出、研究開発拠点としての役割が大きくなりました。
また、人件費が掛かる加工品の生産をタイにて行ない、それを日本へ輸出する事業も拡大しており、タイの役割も変化しています。
今後は、コロナ禍を経験した事により、目まぐるしく変化する世の中に対し臨機応変に対応できる生産拠点として、タイ国内に雇用を生み出せる企業経営をして参ります。
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