2021年4月よりタイ法人に赴任しました後藤です。実はこの度、タイは2回目の赴任で、2011年から約6年弱、タイ法人営業としてワイヤ放電加工機の販売を行なっていました。その後、ベトナム法人赴任を経て現在に至ります。
今回は、タイ法人における営業責任者としての再赴任です。改めて、ソディック(タイランド)の強み、今後のビジョンについてお伝えしたいと思います。
当社の強みは、開発・製造・販売・アフターフォローが一体となっている製販一体型である点が挙げられます。その要となるのが以下2つの自社工場です。
ナワナコン第1工場
1988年ナワナコン工業団地に設立。当時は米ドル圏への輸出基地としての進出でしたが、その後はソディックのメイン工場へと成長。日本を始め、欧米・中国・その他アジア各国へ機械を出荷しています。現在は基板・リニアモーター・板金・セラミックス・各部品の製造、ワイヤーカット・射出成形機の組立て、調整、出荷等を行なっています。
チュムヌムサップ第2工場
2013年に完成。2011年の大洪水を経験し、リスクヘッジ(ナワナコンに比べて海抜が高い)と生産拡大を目的に、チュムヌムサップ工業団地に建設されました。機械加工・ワイヤーハーネスの製作・形彫り放電加工機の組立て・出荷等を行なっています。
ソディックグループ全体で販売している製品(部品含む)の約50%をタイ工場で製造しています。当社の2つの工場は、言わば世界的な製造の中心基地でもあるのです。
社内で開発・製造・販売しているため、営業からのフィードバックが現場(工場)に反映されやすく、改善対応のスピードが速い点も特長です。
放電電源・セラミックス・CNC・モーションコントローラ・リニアモーター・V-Line等、他社にはない独自技術を自社開発・自社製造をしている点は、非常に大きなアドバンテージです。
当社の放電加工機やマシニングセンタにはそれらの技術が多数搭載されています。
ワイヤーカットにおける新機能『i Groove』を搭載したシリーズ。ワイヤー線消費をできる限り抑え、コスト削減・精度向上を実現。
リニア駆動の高付加価値にも関わらず、低価格を実現したことで高いコストコストパフォーマンスを発揮。高精度な電極加工に最適。
withコロナを経験する中で、今やオンラインミーティングはビジネスにおいて当たり前のツールになりましたが、製造業では、お客様への直接訪問、オンラインでの継続的な情報共有といった、オンラインとオフラインの共存が必要です。お客様自体が次世代に移り始めており、双方の重要性を感じます。それらをタイ人スタッフ主導で行なっていける体制づくりを目指しています。
ソディックは2026年に創業50周年を迎えます。「Next Stage 2026」と銘打ち、様々なビジョンを打ち出していますが、その中にはIoTやAIが含まれています。以前から「Sodick IoT」という名前で展開していましたが、タイでも自動化需要の高まりに併せて、IoTを駆使した高付加価値の加工提案が益々必要になっていくと考えます。
次回は「Sodick IoT」の具体的なラインアップについて紹介します。
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