『SUPEROLL(スパロール)』は、ローラで金属表面を押し均して、滑らかに仕上げる工具(ローラ・バニシングツール)です。 ここでは、当社製品の中でも とりわけ注目度が上昇している『シングルローラ・スパロール』をご紹介したいと思います。
旋盤加工において、下記のお悩みはありませんか?
・表面粗さが安定しない
・切削チップの寿命が短い
・研磨を無くして工程集約したい
表面粗さの理論値は、次の式で求めることができますが
厳しい面粗さと寸法を同時に達成することは大変難しいです。
表面粗さ【Rz】理論値= | F2 | ×1000(μm) |
(8×ノーズR) |
F:ワーク1回転あたりの送り量(mm/rev)
R:切削チップのノーズRの寸法 (mm)
なぜなら…
理由1 構成刃先で表面粗さが悪化するから
送り速度を下げると表面粗さは小さくなりますが、送り速度が遅ければ遅い程、凝着(ぎょうちゃく)が発生しやすくなるため、高速回転で加工しなければなりません。
理由2 切削工具が摩耗するから
切削速度(周速)を上げると、切削温度上昇により工具寿命が著しく低下します。また、送り速度を下げると逃げ面摩耗が大きくなり工具寿命の低下につながります。
そこで、当社では以下の工法をご提案しています。
スパロールを導入されたタイのお客様に満足していただけるよう、長い年月をかけて日本で蓄積されたスパロールのノウハウを基に、ワークに即した使い方やワークの面粗度に関する問題(切削表面の粗さと寸法の安定)の解決方法をお伝えしていきます。
スパロールのデモ機貸し出しや、技術者とのオンライン打ち合わせも実施しています。
そのほか、お客様の加工用途に合わせた豊富なバリエーションを取り揃えております。
▶︎マルチローラタイプ
…複数のローラでスピーディに加工できるタイプ
▶︎シングルローラタイプ
…様々なサイズや形状のワークを1本で加工できる旋盤用のタイプ
▶︎リフォーミングタイプ
…摺動性に優れたプラトー構造面を成形するタイプ
▶︎コンプレッシブタイプ
…形状別のツールでシール面加工に適したタイプ
▶︎ダイアモンドツール
…ダイアモンドチップで、HRC40~60の高硬度材を加工できるタイプ
◾️ 様々なワーク形状に適用
・通し穴 | ・球面 | ・R面 |
・止まり穴 | ・平面(平板) | ・テーパ穴 |
・軸 | ・端面 | ・テーパ軸 |
・段付き軸 | ・テーパ軸 | ・ざぐり面 |
・溝(側面、底面、端面) |
◾️ あらゆる駆動機に取り付け可能
マシニングセンタ、旋盤、ボール盤、ドリリングユニット