スギノマシン看板商品の1つであるローラ・バニシングツール「スパロール」。面粗度を向上させる鏡面仕上げ工具としてタイのものづくり現場で多数採用いただいております。
スパロールは、Oリングやシールリング取付溝の側面・底面部鏡面仕上げ加工にも活用できることをご存じでしょうか?
本記事では、溝仕上げ加工用スパロールの特長と具体的な活用事例についてご紹介します。
■ Oリング溝加工の用途拡大
従来、難しかったOリング溝の加工(鏡面仕上げ)が容易に実現でき、製品の機能性向上が期待できます。
■ 刃物寿命の向上
通常の刃物では難しい溝幅の狭い加工もスパロールを使用することで効率的に行え、刃物寿命が向上します。
■ 加工品質の安定
作業者の技術力に依存せず、一定の品質を確保でき、生産性向上と品質維持が同時に実現されます。
■ 特長
・1本のツールで溝の両側面を加工可能
・加工荷重が調整可能で、仕上がりが安定
・鋼材から非鉄金属まで、幅広い材料に対応
・ローラコーナR0.2のため、未加工部が少ない
・切削では困難なRz0.8µm以下を達成
■ 仕様
・加工可能なワーク形状:溝側面(外面)
・取り付け可能な駆動機:汎用旋盤、タレット形旋盤
・加工範囲(mm):規格品(溝幅3.6以上/溝深さ5.5以下)
規格外(溝幅2.2以上/溝深さ ※ご要望に対応)
■ 特長
・コンパクトなボディで自動旋盤にも取り付け可能
・Oリングの寿命向上に効果的な溝部の仕上げが可能
・Oリングの「シール性」と「寿命」を向上
■ 仕様
・加工可能なワーク形状:溝底面(外面)
・取り付け可能な駆動機:汎用旋盤、タレット形旋盤
・加工範囲:溝幅1.4mm以上/溝深さ5mm以下
・加工データ:表面粗さ(µm)縦倍率×2,000 横倍率×50
■ 主なユーザーと対象分野
・シャフト加工
・電気モーター
・自動車部品
各種部品加工現場での導入が多く、工業分野での需要が高まっています。
導入をご検討のお客様向けにテスト貸し出しを実施しており、導入前に実際のワークで効果の確認が可能です。また、ローラー部品は消耗品ですが、適切なメンテナンスにより、高品質な仕上がりを維持することができます。技術サポート付きで、仕上げ加工をお試しいただけます。
ローラ・バニシングツール「スパロール」は、ワンパスで鏡面仕上げ加工、数ミクロンの径補正、強度アップ、表面硬度の向上などが行える工具です。