スギノマシン(タイランド)では、大量生産や複雑な作業の効率化に重要なドリリング・タッピングユニットを提供しています。
今回は、省エネ性や海外輸出規制への対応などのリニューアルを遂げた「セルフィーダ<エレクトリック> / シンクロタッパシリーズ」の特長をご紹介します。
現在、三相誘導モータは多くの機器に使用され、世界の電力消費の約40%~50%を占めています。地球温暖化対策として各国で高効率化の規制が強化されており、スギノマシンではこれに対応するため、従来の三相誘導モータから三菱製の高効率PMモータに切り替えました。
2024年4月から、セルフィーダおよびシンクロタッパシリーズはリニューアルされ、従来機と比べて、環境に配慮した設計で効率性に優れた仕様になっています。
■ リニューアル対象機種一覧
セルフィーダ<エレクトリック> | |
(リニューアル版) |
ES2形 | SSE2形 | |
ES3C形 | SSE3C形 | |
ES3P形 | SSE3形 | |
ES4P形 | SSE4形 | |
ES5形 | SSE5形 | |
シンクロタッパ | STB-H / L形 | SSTB-H / L形 |
STC-P形 | SSTC形 |
【PMモータ搭載セルフィーダ / シンクロタッパの特長】
■ 省エネ性能の向上
主軸駆動用モータにPMモータを採用し、省エネ効果を実現。エネルギー消費を抑制し、工場の電力コスト削減に寄与します。
■ CO2排出量の抑制
三相誘導モータと比較して、CO2排出量の削減が見込め、環境負荷の低減と地球温暖化の抑制に貢献します。
■ 効率モータ規制をクリア
効率モータ規制が厳しいヨーロッパ・中国・インド・アメリカなどへの輸出に対応可能。規制によりこれまで輸出できなかった地域にも安心して導入いただけます。
■ 主軸回転速度の可変で作業性向上
付属のインバータにより、段取り替え無しで回転速度を容易に変更することが可能です。広範囲の加工径にも柔軟に対応可能で、作業性が大幅に向上しました。
セルフィーダは穴あけ機、シンクロタッパはねじ立て機として、それぞれの用途において高い性能を維持しつつ、今回のリニューアルでさらに使い勝手が向上しました。
セルフィーダとシンクロタッパを組み合わせて使用することで、コスト効率の良い専用機の製作が可能です。少品種での大量生産工程を自動化することで効率を高め、コストを削減します。マシニングセンタなどの汎用機が多く使われている現状でも、専用機は特定部品の大量生産で優れた効果を発揮し、コスト削減と生産効率の向上に大きく貢献します。
タイでは旧型シリーズのセルフィーダを数多くご使用いただいていますが、今後は新型シリーズへの載せ替えを提案させていただきます。新型を採用いただくことで、省エネ効果と生産性向上を同時に実現することが可能です。
旧シリーズは2024年3月末をもって販売終了となっているため、新型シリーズの導入をぜひご検討ください。新次世代のドリリング・タッピング技術を活用し、生産効率の最大化を実現いたします。