独自開発のマシニング加工、洗浄技術の秘密
スギノマシンインド法人は、2014年7月にグルガオンを主な拠点として、事務所を開設しました。現在、バンガロール・ムンバイにもそれぞれ拠点を構え、インド全土へ向けてスギノマシン商品の販売とアフターサービスを提供しています。
本稿では、インドにおけるものづくり市場のトレンド“EV産業”に焦点を当て、EV部品加工に最適な、スギノマシンのおすすめ商品をご紹介していきます。
独自技術を活かした「加工」と「洗浄」
インドは、新規産業の取り入れに積極的です。とりわけ、半導体やEV(電気自動車)分野に関しては、国策として取り組んでおり、アジアの中でもEVシフトの動きが顕著なエリアです。
それに伴って、他国に比べて設備投資にも積極的な企業が多く、工作機械や産業機械の需要も高く見込まれています。
スギノマシンの強みは、技術の裾野が広いことです。独自性の高い商品が豊富なため、お客様の困りごとや課題に適したソリューション提案を得意としています。
もちろん、EV分野に関しても例外ではありません。日系メーカーの中では、EV部品加工向けの商品ラインアップは豊富です。中でも、部品加工の軸となる、“加工”と“洗浄”に焦点を当てた一押しの商品を2つご紹介します。
部品加工:GIGAFEEDER(ギガフィーダ)
EV部品で使用されているアルミフレーム部品やバッテリートレイの加工を目的に開発された大型部品加工機です。最大6本の主軸を搭載可能でスギノマシンのドリリング・タッピングユニット「SELFEEDER(セルフィーダ)」をベースとしています。大型マシニングセンタに比べて省スペースでありながら、加工が早く、切削加工・穴あけ・タップ加工などの幅広い加工が1台で行える生産性と汎用性の高いマシニングセンタです。
▶ギガフィーダの特長を解説!
部品洗浄:高圧洗浄機
▲スギノマシンの部品洗浄機「JCCシリーズ」
大型の部品を高圧洗浄できる部品洗浄機。バッテリートレイを丸ごと洗浄できるほど大型の部品洗浄にも対応可能※ です。※カスタムオーダー製造
EV部品は安全性の観点から、“清浄度” が重視されます。しかし、EV部品は径の小さいタップ穴が多く、洗浄にくい部品です。加工時に切りくずや切粉の残留に頭を悩ます現場も多いのではないでしょうか。
スギノマシンの高圧洗浄機は、汚れやバリ取り除去が必要な箇所(タップ穴・油穴・ウォータージャケット穴など)を精度よく狙い撃ちし、最適な圧力で洗浄することでワークを傷つけることなく、高精度な洗浄が可能です。特に、EVワークに多いシール面は油分に弱く、洗浄の方法も限定されますが、当社の高圧洗浄機はシール面の脱脂にも適しています。
スギノマシンが重視する環境配慮のものづくり
スギノマシンの独自技術の中でも、「洗浄」は最も歴史が古く、独自性の高い分野です。世界的にも高圧水発生装置から洗浄装置まで自社製作するメーカーは当社のみでしょう。
スギノマシン商品の優位点として、機械の機能性だけでなく、省エネ・環境配慮の点も挙げられます。
世界で初めて、高圧部品洗浄機の消費電力を大幅に削減する省エネパッケージ「JCC-eSmart」を開発しました。清浄度やバリ取りの要求品質に合わせて洗浄条件を最適化し、高圧水発生ポンプの圧力を可変することで、使用するエネルギーを最小限に抑えることができます。
その他、マシニングセンタやウォータージェットカッターなどの商品においても、省エネ効果の高い環境配慮のものづくりを心掛けています。
当社は加工や洗浄はもちろんのこと、製造ラインのコンセプトづくりから機械構成のすべてをワンストップで手掛けることが可能です。メンテナンスやトラブル発生時の問題解決までスギノマシンで完結してサポート致します。