タカマツマシナリー(タイランド)は、本年もASEAN最大級の工作機械の見本市「METALEX 2019」に出展いたしました。
工作機械大手・高松機械工業(本社・石川)のタイ法人「TAKAMATSU MACHINERY (THAILAND) CO., LTD.」が誕生して15年。
その設立以前から、バンコクで毎年開かれる「METALEX」に出展してまいりました。スタート時のスペースは現在の4分の1ほど。出展場所も現在のような目立った中央のメイン会場ではありません。少し離れた、こぢんまりとした合同ブースでの参加でした。
METALEXは、この数年で見違えるように拡大・拡充を続けています。
以前は日本の工作機械メーカー自らが出展するようなことは、あまりありませんでした。現地代理店や日系商社がブースを開設し、そこに自社製品を置いていただくというのが一般的な出展スタイルでした。
ところが近年、市場のグローバル化とともに日系メーカーのタイ進出が加速しています。それにともない内外からの出展企業も増え、現在のような体制ができあがりました。ひとえに日系企業の努力と協調関係の賜物と言えるでしょう。METALEXがここまで大きく伸びるとは思ってもいませんでした。
当社は、出展当初から「ローカル企業も主要顧客の中心になる」と考えてきました。
カギとなるのは、自動化です。
ただ、日本市場のような財力や体力のある企業ばかりではありません。そこで、必要最小限度の機能を備えた単体機を軸に、丁寧な提案型の営業を重ねることで市場の信頼を得てきました。
今回展示したCNC1スピンドル1タレット精密旋盤 GSLシリーズ「GSL-10H」などはその一例です。顧客の本当に必要としているものは何か、どの程度の負担までなら導入を決断できるのか。顧客目線に立った小回りの利く営業が最後は決め手となります。
自動車生産の低迷をきっかけに、現在のタイ経済は足踏みの状態が続いています。
しかし、だからと言って本業を疎かにして、あれこれと物珍しいことに挑戦するばかりではいけません。こういう時だからこそしっかりと腰を据えて、我々はお客様の困り事の相談に徹しなければなりません。
その基本を忘れないためにも、当社タイ法人は毎年、お取引先企業を招いてプライベートショーを開催しています。会場の一角ではお腹の足しにしてもらおうと、私が焼きそばを焼くコーナーを設けています。おかげさまで、「中西の焼きそばを食べに来た」と声をかけていただくお客様も見られるようになりました。
熱々の鉄板で作った焼きそばは格別です。毎年、いつ行っても、そこに焼きそば屋がある。そういう継続性が人間関係にも仕事にも大切なのです。
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