2年ぶりの開催となったMETALEX 2022に高松機械工業(タイランド)が出展。タイ国内でも注目を集めている自動ローディングシステムや、タイでは実機初披露となる小型コンパクト複合旋盤『XT-8MY』などを展示した。
展示会出展の目的として以下のような項目を挙げている。
・タイにおけるTAKAMAZブランド・製品の認知向上促進
・新技術とソリューションによってタカマツの技術力を発信
・製品理解を深めてもらい、幅広い用途に対応できるタカマツ製品の汎用性をアピール
今回は、特に以下2つの製品に注目が集まった。
■自動搬送システム
タカマツは独自に開発されたローダシステムにより、顧客の要望に応じて周辺装置や他メーカー機との連結も可能です。これが他社とは異なる強みとなり顧客の規模を問わずご提案させていただいております。
■ CNC複合旋盤「XT-8MY」
METALEX 2022にてタイで実機初披露となった新型旋盤。ミーリング、Y軸機能付き。タカマツ初のシングルスピンドル・シングルタレット設計により、汎用性が高まり、多品種小ロット生産に対応している。自動車部品から家電部品、建機、農機部品などあらゆるモノづくり現場での加工に最適。
<特長>
✔作業工程を低減。1台で旋盤・ミーリング加工が可能
✔機械投資のコストを低減
✔機械置き場を省スペース化
これまで、このような汎用性の高い旋盤はタイ国内ではあまり普及していなかった。しかし近年、 機械投資の動きが活発になっているほか、金型部品や治具部品製造のトレンドが多品種・少量生産になっているため、汎用機械への関心が高まっているという。そこでタカマツでは、そのような需要に応えることのできる最適な旋盤として、「XT-8MY」の展示を行った。
METALEX 2022は、タイ人だけでなくヨーロッパ・マレーシア・シンガポール・インドなどの諸外国からの顧客と交流・情報交換できるチャンスとなり、高松機械工業(タイランド)のアティポンGMは、業界のトレンドをさらに深く把握することができたと語る。
「今回のMETALEXは、予想を上回る前大会よりも多くのお客様がブースに足を運んでくれました。実際に機械を扱う現場スタッフ様だけでなく、経営者や工場オーナーなどの決定権者の方もいらっしゃいましたので、具体的な需要や将来的な指針などもヒアリングすることができました。
お客様との情報交換により、電気自動車(EV)・半導体部品・医療機器部品の製造が増加してきている傾向を感じました。この需要に応えるべく、当社では、より小型で回転速度の速い機械の取り扱いを積極的にはじめております」
同社はこれまで、タイ国内でのプライベートショーとMETALEXの2つのイベントを主軸としてプロモーション活動を行ってきたが、将来的には、マレーシアで開催される「Metaltech」やインドで開催される「IMTEX」といったタイ以外の国での展示会への出展も計画しているという。
「タイのモノづくり現場において、自動化システムの導入は一般的になってきました。今後、顧客の規模、ジャンルを問わず需要はさらに高まると思われます。理由として、5〜6年前より価格が低下していることが挙げられます。需要の増加と円相場の下落に伴い、自動化システムや加工機械の製作費が低くなっているためで、それにより多くのお客様が自動化システムへの投資に関心を示すようになりました。当社では、コンパクトで廉価な機械も取り扱っていますので、タイ国内で初めて旋盤を検討されているお客様には大変おすすめです」(アティポン氏)
山下 Yamashita
Mobile: +66(0)81-924-3004
Email: yamashita@takamaz.co.jp
池田 Ikeda
Mobile: +66(0)63-265-0202
Email: ta-ikeda@takamaz.co.jp