高松機械工業は、2023年に精密旋盤の最新機種をリリースしました。2024年にCE認証の取得が完了し、いよいよヨーロッパでの販売が開始します。
本稿では、XWシリーズの最新機種である2スピンドル2タレット精密旋盤「XWT-8」についてご紹介します。
高松機械工業では「稼ぐ機械を提供する」をモットーに、高精度加工に特化したCNC精密旋盤を提供しています。その中でも多様な複合加工ニーズに対応した『XWシリーズ』は、独自の主軸並列構造により高剛性・コンパクト・高精度を実現したエキスパートモデルです。
今回ご紹介する新機種「XWT-8」は、XWシリーズ旗艦機種であるXW-130の後継機として開発され、DX技術による操作性・作業製の向上、ローダの高性能化と高速化、そしてサスティナビリティを意識した省エネルギー性が特長です。
【主な特長】(XWシリーズ既存機種からのアップグレードポイント)
■ FANUC製コントローラーでのローダー制御に対応
既存モデルでは、本体とローダーのコントロールがそれぞれ必要でしたが、XWT-8よりFANUCコントローラーでのローダー制御が可能になりました。それにより、お客様側で機械カスタマイズがしやすくなり、ヨーロッパ市場での需要にも対応しやすくなっています。
■ 21.5型の大画面で視認性が向上し、タッチパネルはFANUC TOUGH TOUCH採用
上中下3分割のマルチ画面を採用し、直感的な操作を実現。DX技術による操作の自動化や作業簡易化を実現し、ユーザー目線でカスタマイズ性が向上しました。
■ Σ→FANUC、ローダ―各部の軽量化による早送り速度の向上
新たなローダシステムの搭載により、早送り速度を全軸向上。ローディングタイムは、従来機より10%短縮した5.5秒を実現しています。
■ 新型Fローダ―システムの採用で省エネを実現
本体制御装置に自動化システムを1本化することで、消費電力量・CO2排出量を従来機比で22%削減。
■ベッド台座構造を水冷→空冷に
冷却水の保守管理を不要とし、消費エネルギー、ランニングコストを削減。
2025年9月22日から27日にかけてドイツのハノーバーで開催される国際専門展示会「EMO Hannover 2025」にてブースを出展することも決定しており、2024年のうちにはヨーロッパ諸国のお客様への販売およびデモ機紹介を行える予定です。
高松機械工業では、1990年代から環境に配慮した製品開発続けており、今後も注力を続けていきます。環境配慮・高付加価値というこの2つの大きなニーズに応えるべく、高品質・高精度なTAKAMAZブランドの製品を多くのお客様に届けてまいります。
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