手動旋盤「GSL-10」&コンパクト旋盤「XTs-6」展示
2023年8月23日~24日の2日間にて、高松機械工業インドネシア法人のプライベートショーを弊社インドネシアオフィスにて開催いたしました。
本稿では、プライベートショーの内容と、インドネシアでも売れ筋の精密旋盤「GSLシリーズ」についてご紹介します。
コレットチャックや工具などの6メーカーが協賛
プライベートショーは今年で8回目の開催で、昨年に比べて約1.5倍となる60社130名ものお客様にご参加いただきました。
東南アジア向け手動精密旋盤『GSL-10H』 と、コンパクト旋盤『XTs-6』の2機種の実機を用いて、チャックメーカーとのコラボレーション展示を行いました。また、工具やチャックなどのメーカー計6社に協賛をいただき、メーカー担当者を招いてブースでの製品展示も実施しました。
▲ 展示会場の様子
東南アジア向け廉価版の手動旋盤GSL-10Hに、ハインブッフ製の特注コレットチャックを取り付けたデモ機。ハインブッフのクイックチェンジシステムにより、チャック交換が素早く、簡単に、高精度に行えます。
【XTs-6 × kitagawa製 パワーチャック】
コンパクト旋盤「XTs-6」に北川のパワーチャックをドッキング。
ローダーを搭載し、ワークの供給や排出を自動で行う半自動化仕様です。
■ 三菱電機:NC制御ユニット(CNC)
CNC「M830VW」× XWGシリーズ・J-WAVE PLUS・XG-4 「M830VW」は、制御ユニットと表示器が独立した分離型CNCです。Windowsを搭載した拡張性の高い表示器搭載で、既存品に比べてドライブユニットのアップグレードにより、より高速な情報処理が可能になりました。
▲ 展示会に参加した三菱電機スタッフ一同
■ 北川鉄工所:ロボットハンド
2爪平行グリッパ NPGT_Sシリーズ(スケール仕様)
スケール内蔵タイプで、ワーク把持部の測定が可能になりました。同等ストローク汎用モデルより高い把持力と、チャック技術を活かした高精度を兼ね備えています。
■ ハインブッフ(Hainbuch GmbH):特注コレットチャック
150件以上の特許を保有し、独自のチャッキング技術が強みの老舗ドイツメーカー。特に旋盤用コレットチャックの特注オーダーを得意とし、インドネシアでもシェアを拡大しています。■ 京セラ:ドリル・インサートチップなど
フラットドリル「KDZシリーズ」
超硬コーティングソリッドドリル「KDAシリーズ」
銅加工用CVDコーティングインサートチップ「CA115P/CA125P」 など
■ NTツール:ハイドロチャック
CNC自動旋盤用ハイドロチャック「ST・L-PHC」「ST・M-PHC」
NC旋盤用ハイドロシリーズ(チャック・ベースホルダ) など
■ タイタン(TITAN TEKNIK):特注切削工具(エンドミル)
アルクローナコーティングエンドミル「J1-Aシリーズ」
LATUMAコーティングエンドミル「J1-Bシリーズ」 など
オリジナルの切削工具の製造を行いながら、各メーカーの工具やツール類の販売を行う商社機能を併せ持つインドネシアのローカル企業です。
豊富な在庫機&スペアパーツで即納に対応
現地での独自カスタマイズが好評
インドネシアのモノづくり現場では、人件費の安さなどの要因からまだまだ手動機が主流です。GSLシリーズは、東南アジア向けに高品質な手動旋盤を低価格で提供することを目的に開発されました。高い耐久性や操作性の良さなどが評価され、インドネシアでは通算150台もの販売実績があります。
インドネシア法人では、機械販売だけでなく、機械納入やメンテナンス時に独自のモディファイサービスの提供も積極的に行っています。例えば、旋盤への着座確認装置の取り付けや、ロボット取り付け用インターフェースの改造など、お客様からの細かなご要望に柔軟に対応できる点が強みです。
また、インドネシアに拠点を持つ日系機械メーカーの中では、比較的、在庫機を豊富に揃えています。
<在庫機一覧> (2023年9月末時点)
GSL-10H:3台
XTs-6:1台
GSL-15PLUS:4台
在庫機・スペアパーツの豊富さ、ちょっとした仕様変更(モディファイ)へのフレキシブルな対応などから、おかげさまで着実に販売台数も増えてきています。まずは、お気軽にご相談ください。