当社テクノプラスト(タイランド)は豊富な数の樹脂素材を取り扱っており、タイにある樹脂切削工場の中でも特に豊富なラインアップに対応しています。
PC/AC/PET/PVCなどの一般的に『透明樹脂』に分類される素材は、タイでも需要が高く、相談を多くいただきます。素材ごとに強みや向いている加工が異なるため、用途にあわせた最適な素材の選択が重要です。
今回は当社で取り扱っている透明樹脂の代表的な4種を取り上げ、素材別の特長や選び方についてご紹介致します。
熱可塑性のエンジニアリングプラスチックの1種で、今回紹介する4種の中でも最も強度が高く、耐熱性・透明性にも優れています。アクリルと比較して約50倍の耐衝撃性があり、透明性はガラスとほぼ同等と言われています。対して、接着がしづらく、曲げ加工においても高度な技術を要するのが難点です。高価なので、タイでは耐久性が求められる機械や装置のカバーなどでの採用が主な用途です。また、こちらの素材も切削加工後の透明化が難しいとされていますが、当社独自の技術によって、高い透明度を実現することが可能です。
<主な使用用途>
治具ベース、機械部品、装置カバー
透明樹脂の中で最も安価。透過性の高さと加工性の良さから幅広い分野で利用される汎用プラスチックの1つ。タイでは装置や設備のカバー、展示会のディスプレイや水槽などでの採用が多いです。
一般的に透明樹脂は、切削加工部分の透明度が失われ、白く濁った見た目になります。バフ研磨などの表面処理を施すことにより再度透明度を上げることができますが、当社はこれらの処理をすることなく、切削時から透明度を維持できる独自技術を有しています。
<主な使用用途>
水槽、窓材、外観検査治具、製品ディスプレイ、アート作品 など
アクリルの約4倍もの耐衝撃性を持ち、割れにくいのが特長。燃焼時に有毒ガスを発生しないため、環境にも優しい素材です。しかし、タイでは高品質なPETはあまり出回っておらず、入手しづらいのが難点です。
<主な使用用途>
装置や機械のカバー
タイではアクリルの次に安価で、加工性にも優れた素材です。特に非常に強く接着でき、張り合わせに向いているため接着を要する複雑形状のものに最適。他素材にはない素材の薄い青色も特長の1つです。対して、有機溶剤に弱いため、薬品を扱う環境での使用の際には注意が必要です。
<主な使用用途>
カバー、建材、外観検査用治具 など
素材それぞれにメリット・デメリットがあります。当社では使用用途にあわせた素材を最大限に活かす加工を提案しております。
用途の他にも、使用環境や予算、加工内容によって組み合わせの最適解は様々です。これまでの幅広い樹脂素材の取り扱い経験から、タイでも日本と同品質の高精度樹脂部品のご提供を実現しています。
また、各素材、需要の高い厚みの材料はタイでも一定数在庫をしており、素材によって即納も可能です。お客様へのヒアリングから提案、加工まで通気一貫で対応している点も当社の強みです。
タイで透明樹脂を使った加工や、部品調達にお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
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