溶接関連製品や、産業用ロボットを取り扱う専門商社タイエスコープは、2023年6月23日にユニバーサルロボットとOTCダイヘンとの共同セミナーを開催した。
同セミナーでは、ユニバーサルロボットの『UR ロボット』とOTCダイヘンの溶接機『ウェルビーシリーズ』を組み合わせたソリューション「コボット溶接パッケージ(COBOT Welding Package)」の実演デモを行った。
同パッケージは、人手で行っていた溶接作業をロボットで自動化し、タイの製造現場の安全性と生産性を高める溶接ソリューションだ。
▲ セミナーの様子
タイ初!ユニバーサルロボット『UR Robot』× OTC ダイヘン『ウェルビー溶接機』の自動溶接ソリューション
▲ 左からユニバーサルロボット『UR Robot』、 OTC ダイヘン『ウェルビー溶接機』
『UR ロボット 』 とは、デンマークのロボットメーカーが製造する【ユニバーサルロボット】で、 世界で初めて製造現場で人とロボットが協働で作業が行うというコンセプトをもとに開発された協働ロボット(COBOT)である。 “人とロボットの優れた点を融合させる”というコンセプトのもと、精度が求められる難しい作業が容易、且つ効率的に行えるようになる。
COBOT は様々な作業に適しており、今回のセミナーでは、OTC ダイヘンの溶接機『ウェルビーシリーズ』と組み合わせることで溶接作業の自動化を図るソリューションを紹介した。
溶接機ウェルビーシリーズは、URロボット とシームレスに接続して統合するUR+プラットフォームを通じてサポートされる周辺装置だ。ウェルビーシリーズの独自技術と機能を融合し、精巧な溶接を可能にしている。きれいな溶接が特長で、付属のLCD画面を通して溶接に関する様々な値を確認することができる。
✔ プログラミングに関する専門知識無く、ロボットのティーチングが簡単に可能
✔ 安定した溶接で、経験に基づく技術が不要
✔ 少量多品種への活用がしやすい
✔ COBOTは、コンパクトなサイズで単相電源を使用することができるため、移動が簡単
✔ 作業者の負荷を軽減
★適した活用シチュエーション
自動で電流・電圧を補正できる溶接機ウェルビーシリーズと接続したUR COBOTで、様々な板厚に対応。台車に載せてCOBOTと溶接機を簡単に移動できるため、既存のレイアウトを変えずに溶接が可能。
▲ UR ロボットを活用した溶接デモンストレーション
協働ロボットによる半自動化により、溶接作業の効率化と安全性の確保を実現
COBOTx溶接機を簡単に移動させることができるとともに、ウェルビーで美しく溶接できるため、対象部品のサイズや様々な生産現場に最適です。同ソリューションの導入によって、過酷な労働環境の改善や人手の有効活用、生産プロセスの自動化に貢献します。 COBOTは、持ち運びがしやすく、作業環境を選ばない高い利便性が特長です」(タイエスコープ 溶接部門マネージャー ジャニコーン氏)
▲ COBOTでの溶接デモの様子。セミナーに参加したKobelco Construction Machinery Southeast Asia Co., Ltd.のスタッフも実機での加工を体験した。