Thai-Lian Forklift Co., Ltdが取り扱っているHELI製品には、中国EV用電池メーカーの最大手 CATLやHELI製のリチウムイオンバッテリーが採用されています。一般的に電動フォークリフトにはリチウムイオンバッテリーと鉛バッテリーの2種類が存在し、市場のほとんどでリチウムイオンバッテリー搭載のフォークリフトが支持されています。しかし、冷蔵環境での使用に弱いというデメリットもあり、鉛バッテリーが優位です。
今回は、リチウムイオンバッテリーと鉛バッテリーそれぞれの特徴を紹介し、比較します。
この記事を読めば、どちらのバッテリーを搭載したフォークリフトが自社に必要なのか理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
大きな違いは、内部にある電解液と正極・負極に用いられている材料にあります。
リチウムイオン電池は、電解液に有機電解液を使用し、負極に炭素系素材、正極にリチウム含有金属酸化物が入っています。一方、鉛蓄電池は希硫酸という電解液を満たしたバッテリー内部の負極に鉛、正極に二酸化鉛が入っています。
【リチウムイオン電池の特徴】
リチウムイオン電池は充電効率が非常に高く、エネルギーロスを最小限に抑えられることにより、短時間での急速充電が可能です。充電時間が短縮でき、連続稼働ができる点が大きなメリットと言えるでしょう。繁忙期の急な作業追加が発生しても、短時間での補充電で稼働できます。
長寿命であることも優位点です。鉛バッテリーの充電サイクル寿命が1200〜1500サイクルであるのに対して、リチウムイオンバッテリーは3000サイクル。約10年は使用できます。さらに、バッテリー液の補水が不要で、メンテナンスが楽な点も人気の理由です。
唯一の短所が低温環境に弱い点です。バッテリー内部の電解質は非常に低い温度で凍結する可能性があります。外気温が5℃以下になると放電容量が減少し、-25℃以下ではバッテリーが凍結し、始動ができなくなる恐れがあります。極端に低温の作業場所で使用すると、電池性能が著しく低下し作業効率が下がってしまうため、冷凍・冷蔵倉庫などの低温環境での使用は不向きなのです。
【鉛蓄電池の特徴】電極の材料である鉛がリサイクル可能で、比較的コストが安価なため安定的に提供できる点がメリットです。また、-35℃~ 45℃と幅広い温度環境の中で稼働できるので作業領域を限定しません。
初期投資が安価な鉛蓄電池ですが、リチウムイオン電池と比較して充電時間に大きな違いがあります。鉛蓄電池の場合、満充電まで約8〜10時間ほどかかるのが一般的です。つまり、前日に充電を忘れてしまったら、翌日に作業をしようと思ってもバッテリー切れで稼働できないという事態もあり得るのです。そのため、24時間稼働の工場や倉庫などでは、充電忘れによるトラブルを防ぐためスペアバッテリーの用意が必須で、保管場所の確保やイニシャルコストが余分にかかってしまいます。
また、バッテリー液の補充などの日常的なメンテナンスが必要で、バッテリーそのものに重量もあるため、交換作業は従業員の負担になります。
【リチウムイオンバッテリーと鉛バッテリーの特徴比較表】
仕様
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電解液 | ||
バッテリー寿命 | |
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バッテリー充電時間 | ||
メンテナンス性 | ||
製品価格 | ||
エネルギー効率 | ||
環境への配慮 | ||
低温環境での稼働 |
タイリアンフォークリフトでは、メンテナンスフリーのリチウムイオンバッテリーを搭載した「HELI フォークリフト」の他、鉛バッテリーを搭載した日本製の住友ナコフォークリフトも販売しています。
ここ数年は、リチウムイオンバッテリーを搭載したフォークリフトの販売実績が伸びています。しかし、リチウムイオンバッテリーは低温環境では作業効率が下がるというデメリットがあるため、冷蔵・冷凍倉庫で作業されるケースでは、鉛バッテリーのフォークリフトが使用されることが多くあります。
低温環境でも使えるリチウムイオンバッテリーを搭載したフォークリフトの技術開発も各メーカーで進められており、将来的な実用が期待されています。
豊富なフォークリフトラインアップの中から使用用途や目的にあわせた最適な種類やメーカーのご提案が可能です。
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