切削工具メーカー・ユニオンツールは、ユーザーのニーズをもとに超硬エンドミルの幅広いサイズやコーティングの種類など、製品バリエーションを増やしている。
今回、銅電極加工用の新製品を発表すると聞き、タイにおける正規代理店である東京マシン&ツール(タイランド)の小島 貴行ジェネラルマネージャーにお話を伺った。
銅の加工は、自動車部品や半導体部品など様々な産業で行なわれている。
加工をする際、銅はその素材の特性から「バリが出やすい」「溶着しやすい」などといった難しさがある。
そこで、ユニオンツールは銅加工専用のエンドミル「DLCLB」を開発。日本では10月の工作機械関連展示会「メカトロテックジャパン2019」で初披露した。
「タイでは、銅や銅タングステンの加工を行なう企業が多くあり、以前から銅専用製品へのご要望もいただいていました」と話す小島氏。
新製品には、銅や銅タングステン加工専用だからこそ実現できる以下のような特長がある。
比較的柔らかく、粘度が高い被切削材である銅。同製品では、DLCコーティングの採用により耐溶着性が高く、バリを抑えることができる。
DLCコーティングにより、摩耗・損傷を小さく抑え、長寿命化を実現。
銅や銅タングステン加工専用の鋭い刃形のため、切れ味が抜群で高精度な仕上げ面に。時間のかかる銅加工にも精度高く対応。
同社の強みは、タイにおいてエンドミル1000種類を超える在庫を持ち、ユーザーの「今すぐ欲しい!」に応えられること。新製品も、順次日本から取り寄せて在庫を増やしていく予定だという。
さらに、ユニオンツール(タイランド)とも連携し、より柔軟で細やかなサービス体制を築いている。
「タイは銅加工が多いこともあり、既に見積依頼を複数件いただいています」と小島氏。
また、「これまでユニオンツール製の銅加工併用の製品を使用いただいていたお客様には、DLCLBによって加工精度が向上し寿命も延びるので、少しでも早くご提案したい」と話してくれた。
高品質な製品とサービスで、タイにおいて様々な素材の加工を支援していく同社は製造業の強い味方だ。
■タイで銅加工用のエンドミルをお探しの際は、下記フォームまたは「Contact Us」の連絡先から東京マシン&ツール(タイランド)にご連絡ください。